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渋谷駅から30分弱、菊名まで500円で座って帰宅することができます。

東急電鉄は有料の座席指定サービス「Qシート(Q SEAT)」を来月(2023年)8月10日(木)から平日に東横線の急行5本で開始すると発表しました。

昼間は一般の車両として使われている「Qシート車両」(2023年5月撮影)

Qシートは、2人掛けの「クロスシート」を備えた指定席で、昼間は窓に背を向けて座る「ロングシート」に転換して一般の車両としても運転が可能。

8月10日から平日の渋谷駅を19時35分から21時35分に出発する元町・中華街行の急行5本に2両(計90席)を連結し、乗車券や定期券のほかに1乗車あたり500円(小児同額)の指定席料金を支払うことで着席できるようにするものです。

指定席車両として使われる際は2列のクロスシートとなる(東急電鉄のニュースリリースより)

すでに大井町線の大井町駅から田園都市線の長津田駅間では2018(平成30)年12月から導入されており、東横線でも同様のサービスが始められることになりました。

平日の渋谷駅を19時35分から21時35分に出発する元町・中華街行の急行5本にQシートが連結される(東急電鉄のニュースリリースを一部加工)

指定席券はインターネットの「Qシートチケットレスサービス」(7月末開設予定)で購入できるようにするほか、乗車当日に菊名駅など急行停車駅の窓口(現金のみ)でも販売するとのことです。

なお、横浜駅から元町・中華街駅までの「みなとみらい線区間では指定席券を購入しなくても利用可能。

運行区間(図表上)と車内の案内図、1車両あたりクロスシート36席とロングシート9席が指定席となる(東急電鉄のニュースリリースより)

スタート時点では渋谷発の急行5本のみで始まるサービスですが、東急電鉄では「今後も、お客さまへのアンケートや利用動向を踏まえて、運行本数の見直しなどの継続的なサービス向上に取り組み、より利便性・快適性の高いサービスの実現を目指します」としています。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の一部共通記事です

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<東横線にQシート>1両の定員は最大で45人、指定席車の価値は車内環境(2023年8月11日、運行初日のレポート記事)リンク追記

<東急電鉄>2023年度に設備投資431億円、東横線「座席指定車」は年度内(2023年5月15日)

<レポート>横浜駅から秩父へ直通、観光列車「Sトレイン」は子連れ旅行にも使える(2017年8月12日、土休日には観光向けの指定席列車が東横線経由で運転されている)

・【過去記事】新羽から渋谷・東京へ「高速バス」、東急が新たな通勤スタイル提案で実験運行(2021年2月17日、東急グループではこんな実験も行っている)

【参考リンク】

有料座席指定サービス「Qシート」の案内ページ(東急電鉄)

2023年8月10日(木)より、東横線で有料座席指定サービス「Q SEAT」を開始します(東急電鉄、2023年7月26日)