横浜市北部での長寿ぶりが目立っています。
厚生労働省は全国の市区町村別に2020年の平均寿命をまとめた「生命表」を公表し、横浜市内では青葉区や都筑区が男女ともに全国16位以内に入り、港北区は男性の平均寿命で全国30位。男女ともに全国トップは川崎市麻生区でした。
この調査は2000(平成12)年以降、5年に1回の国勢調査ごとに作成されており、今回が5回目。全国1887の市区町村を調査対象にしたといいます。
平均寿命で全国のトップとなった麻生区は男性が「84.0歳」、女性は「89.2歳」という結果で、全国最下位だった大阪市西成区と比べると男性で10.8歳、女性で4.3歳長くなっています。
横浜市内では青葉区の男性(83.9歳)が全国2位、女性(88.8歳)も同13位に入り、神奈川県内では麻生区に次ぐ“長寿区”となりました。
また、都筑区も男性(83.3歳)が全国8位、女性(88.7歳)も同16位で青葉区に次ぐ寿命の長さです。
一方、港北区は男性(83.1歳)は全国30位となりましたが、女性(88.4歳)は50位以内に入りませんでした。
かつて長寿の代表格として沖縄県が挙げられていましたが、今回の調査では「中頭(なかがみ)郡北中城村(きたなかぐすくそん=沖縄本島の中部エリア)」の女性(88.7歳)が全国15位に入っているのみ。現在では横浜や川崎の北部エリアでの長寿が目立ちます。
港北区の新横浜駅などから都筑区のセンター南・北駅を経て青葉区のあざみ野駅まで通じる横浜市営地下鉄「ブルーライン」が新百合丘駅(麻生区)への延伸(2030年開業予定)が叶った際には、“長寿ライン”としてもアピールしたいところです。
【関連記事】
・【前回記事】港北区の「男性寿命」は全国21位、青葉や都筑など横浜北部の“長寿ぶり”突出(2018年4月19日)
・新横浜~新百合ヶ丘は27分、「ブルーライン」延伸で途中駅のルート公表(2020年1月22日、麻生区に乗り入れる計画)
【参考リンク】
・「令和2年 市区町村別生命表の概況」(厚生労働省、2023年5月12日)