3年ぶりとなる「一日区長」が港北区役所を賑やかに盛り上げました。
港北区は先週(2022年)11月25日、横浜F・マリノスの宮市亮選手(29歳、フォワード)を一日区長に迎え、区役所前で行った委嘱(いしょく)状交付式には70人以上の区民らが駆けつけたほか、567人が勤務する庁舎内に宮市選手が現れると各フロアで職員や来庁者から拍手が巻き起こりました。
港北区では、F・マリノスが旧「マリノスタウン」(みなとみらい地区)から新横浜へ拠点を移したことを機に2016(平成28)年1月から「ホームタウン活動の協力に関する基本協定」を結んでおり、新型コロナウイルス禍前までは毎年、選手を一日区長に迎えています。
今回、2019年のマルコス・ジュニオール選手以来3年ぶりとなる一日区長に就任した宮市選手は、愛知県出身で中京大中京高校(名古屋市)を卒業後はイングランド「プレミアリーグ」のアーセナルFCなど欧州で活躍し、昨年(2021年)7月からF・マリノスに加入。
今年7月に東アジア4カ国で争った「EAFF E-1サッカー選手権」には日本代表として出場しましたが、右膝の靭帯(じんたい)を断裂する大けがを負い、今シーズン後半の試合出場を断念せざるを得ませんでした。
ケガの治療で試合に出られないなかでも、優勝を争うチームを盛り上げようと新横浜の街を歩いてクラブをPRしたり、日産スタジアムのホーム最終戦ではサポーターを前にF・マリノスのチャント(応援歌)「この街にシャーレを」を熱唱したりとファンを喜ばせています。
11月25日の午後、港北区役所前で行われた一日区長の委嘱状交付式で宮市選手は、集まった区民やファンからの質問に次々と答え、リクエストに応じて「この街にシャーレを」も高らかに熱唱。
「区役所でも歌っちゃったよ」と少し照れながらも、「小学生時代は歌のテストだけは張り切って恥ずかしげもなく唄っていた」と明かし、最近自作したという新たな“宮市チャント”まで披露して盛り上げました。
庁舎内では一斉放送で「今シーズン、優勝できたのも区民の皆さんの力強い応援があったからです。次のシーズンも優勝を目指して頑張りますので応援よろしくお願いいたします」と職員や来庁者に向けて呼びかけ。
漆原順一区長とともに庁舎内を巡回し、各フロアや部署では職員が大きな拍手で迎えました。巡回後に宮内選手は「職員の方がユニフォームを着用して業務をしていたのが嬉しかった」といい、「こういう経験をさせていただいたのはありがたく、日ごろの応援に感謝を伝えることができてよかった」と話していました。
「(手術後の)リハビリは順調」だという宮市選手。連覇を目指す来シーズンは地元・日産スタジアムのピッチでの再びの活躍を楽しみにしたいところです。
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・【前回記事】Jリーグ屈指のストライカーが綱島を訪問、11/15(金)に「一日区長」で(横浜日吉新聞、2019年11月13日)
【参考リンク】
・横浜F・マリノス 宮市選手が港北区「一日区長」に就任(港北区)
・みんなで横浜F・マリノスを応援しよう!(港北区)