新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

新横浜や鶴見川流域の「自然の営み」地域ぐるみで共有します。

新横浜町内会(金子清隆会長)と鶴見川舟運復活プロジェクト(新羽町、長谷川武明会長)は、今月(2022年)6月4日午前、新横浜公園(小机町)内のテニスコートや野球場にも近い北側園地で「田植えと自然観察会」を実施。

3年ぶり「公募」で参加者を募った田植えの風景。晴天に恵まれ、多く親子連れや新横浜町内会、鶴見川舟運復活プロジェクトのメンバーらが久しぶりのイベントの感動をわかちあっていた(6月4日)

3年ぶり「公募」で参加者を募った田植えの風景。晴天に恵まれ、多く親子連れや新横浜町内会、鶴見川舟運復活プロジェクトのメンバーらが久しぶりのイベントの感動をわかちあっていた(6月4日)

約20人が集い、田植えやホタルの放流などの自然とのふれあいを楽しみました。

この田植えは約10年前からおこなわれており、鶴見川流域の自然や伝統文化を伝える活動をおこなっている同プロジェクトの活動の一つとしておこなう、新羽地区に伝わる“わら蛇”つくり伝承していく活動の一環として実施してきました。

「鶴見川舟運復活プロジェクト」ののぼりの前で。副会長の大谷佐一さん(右)と世話人の臼井さん

「鶴見川舟運復活プロジェクト」ののぼりの前で。副会長の大谷佐一さん(右)と世話人の臼井さん

2020年からの新型コロナウイルス禍により同年と昨年(2021年)には公募しての実施はおこなわず、「今回3年ぶりに地域の参加者を募集することができました」と語るのは、同町内会の理事・同プロジェクトの世話人で郷土史研究家の臼井義幸さん

横浜市無形民俗文化財に指定されている「わら蛇」を作ることがこの地の稲作の目的となっているという

横浜市無形民俗文化財に指定されている「わら蛇」を作ることがこの地の稲作の目的となっているという

当日は穏やかな晴天に恵まれたこともあり、「舟運」のTシャツを纏(まと)った同プロジェクトのメンバーの姿や、3年ぶりに参加したという家族連れの姿も。

港北ふるさとテレビ局の大野博さんも家族で田植えに参加。制作スタッフの松井栄里さんも「うさこ」とともに記録映像を撮影していた

港北ふるさとテレビ局の大野博さんも家族で田植えに参加。制作スタッフの松井栄里さんも「うさこ」とともに記録映像を撮影していた

この日の活動には同公園で「生きもの観察会」をおこなうNPO法人鶴見川流域ネットワーキング(TRネット、綱島西2)が協力し、7月中旬にも同地に舞うことを想定してのホタルの放流を実施。新横浜公園ならではの「生きものとのふれあい」の時間も参加者一人ひとりが分かち合っていました。

ホタルの放流や生きものの観察会を担当した鶴見川流域ネットワーキングの阿部裕治さん(右)

ホタルの放流や生きものの観察会を担当した鶴見川流域ネットワーキングの阿部裕治さん(右)

いまでは新横浜近郊でも限られた場所でしか見られない「田植え」の風景を後世に伝えるばかりではなく、公園の生きものに親しみ、「自然と歴史」を学ぶ試みは、これから先の時代を生きる子どもたちにも大きな収穫となり、また大きな財産となって後世に伝えられることが期待されます。

ホタルの放流で新横浜公園の自然とのふれあいを楽しむ(臼井義幸さん提供)

ホタルの放流で新横浜公園の自然とのふれあいを楽しむ(臼井義幸さん提供)

【関連記事】

新横浜公園“生きもの観察会”が刷新、6月18日(土)夜に「ホタル」で開始(2022年5月19日)

JR小机駅・新横浜駅に新駅長、コロナ疫病退散「わら蛇」展示も(2020年11月20日)

「鶴見川岸をきれいに」の想い共有、歴史継ぐ会と地域住民が初タッグで清掃活動(2022年4月18日)

【参考リンク】

鶴見川舟運復活プロジェクト公式サイト

鶴見川の歴史と舟運(同)※発行冊子のPDF公開や最新ブログも