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「小学生のアナウンス」で、10代が最多という熱中症のストップを呼び掛けます。

10代が最多という熱中症の予防を大綱小学校の4年生2人がアナウンス録音し呼び掛ける(6月29日)

10代が最多という熱中症の予防を大綱小学校の4年生2人がアナウンス録音し呼び掛ける(6月29日)

横浜市港北消防署(大豆戸町、吉田崇署長)は、市立大綱小学校(大倉山4、高橋亨校長)に熱中症予防の呼びかけの協力を依頼、オーディションにより選ばれたという2人が、先月(2021年)6月29日午前、同校内でアナウンス録音を初めて行いました。

1873(明治6)年5月から創立148年の歴史を誇る同校には、現在、約850人の児童が在籍。

そのうちの4年生約120人の中から選ばれた遠藤圭(けい)さん胡香里夏(えびすかりな)さんの2人が、熱中症予防の4つの注意喚起を呼び掛けるアナウンス文章を、それぞれ2件ずつ録音しました。

録音する文言について慎重に確認を行っていた

録音する文言について慎重に確認を行っていた

同消防署では、これまでは、熱中症による緊急搬送が増える毎年7月から9月にかけて、予防アナウンスを消防署の職員が録音していたとのこと。

直近の今年(2021年)5月1日から6月27日までのデータでは、10代の緊急搬送が最多に。

また、「昨年度(2020年度)の市内での救急搬送事例では、年代別で80代など高齢者が最多となり、孫世代のにあたる児童による(熱中症予防の)呼び掛けが最も有効と考えました」と、同消防署の谷口純希(よしき)さんの提案で、今回の小学生による初めての録音が実現したといいます。

小学生の録音は「初」、多言語アナウンス録音にも初挑戦

創立150周年を2年後に控える大綱小学校

創立150周年を2年後に控える大綱小学校

また同消防署の千葉陽(あきら)予防係長は、在留外国人が増えていることもあり、区内のネイティブスピーカーにボランティアを依頼し、多言語(英語、中国語、韓国語)での録音にも初チャレンジを行ったと語ります。

今回録音されたアナウンスは、同消防署の広報車をはじめ、点検などで出動するポンプ車などでも広報され、また港北区内の大倉山エルム通り商店街、レモンロード商店街綱島商店街の協力も得てスピーカーから流しているとのこと。

港北消防団や港北火災予防協会とともに「熱中症」の注意を呼び掛けるうちわを3千枚製作し地域ケアプラザなどで配布する予定とのこと(港北消防署提供)

港北消防団や港北火災予防協会とともに「熱中症」の注意を呼び掛けるうちわを3千枚製作し地域ケアプラザなどで配布する予定とのこと(港北消防署提供)

「6月以降、最高気温が25度を超える日も増え、特に30度を超えると救急搬送が増える傾向があり、熱中症へのさらなる注意が必要です」と千葉予防係長。

「コロナ禍」も第5波が懸念されており、まだまだマスク生活が続くことが予想されていることから、「こまめな水分補給などで熱中症を予防し、暑い夏を乗り切りってほしい」(同)と日々の熱中症対策を呼び掛けています。

【関連記事】

「夏休み」に火災予防のアイデアを、港北消防が“好評”ポスターコンクール(横浜日吉新聞、2021年6月16日)

「熱中症」予防には水分摂取を、真夏に増す心臓への負担にも注意呼びかけ(横浜日吉新聞、2019年7月11日)

【参考リンク】

熱中症に気をつけましょう(横浜市のサイト)※「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントについても記載

横浜市立大綱小学校のサイト

港北消防署からのお知らせ・イベント情報

【2021年11月10日追記】

10月26日に港北消防署の吉田崇署長から感謝状を贈呈

10月26日に港北消防署の吉田崇署長から感謝状を贈呈

大綱小まで消防署の職員も同行し感謝の想いを伝えました

大綱小まで消防署の職員も同行し感謝の想いを伝えました

放送室で収録されたテレビ中継形式の全校朝礼の中で感謝状が手渡されました(追記写真は港北消防署提供)

放送室で収録されたテレビ中継形式の全校朝礼の中で感謝状が手渡されました(追記写真は港北消防署提供)