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「きめておこう かぞくみんなの しゅうごうばしょ」――「いざ」に備えて、楽しく防火・防災を学べる地域発の「かるた」が誕生しました。

港北消防署が新たに制作した「港北防災かるた」。実物は100セット作られ、区内の小学校や学童保育所、地区センターや消防出張所などに配布される予定(港北消防署提供)

港北消防署が新たに制作した「港北防災かるた」。実物は100セット作られ、区内の小学校や学童保育所、地区センターや消防出張所などに配布される予定(港北消防署提供)

横浜市港北消防署(大豆戸町、吉田崇署長)は、今年(2022年)2月25日、「作って・遊んで・学べる」をキャッチフレーズとした「港北防災かるた」を制作。

同消防署のホームページで公開したほか、実際に実物の「かるた」として製作した100セットを港北区内の小学校放課後児童クラブ(学童保育)、地区センター消防出張所などに配布する予定です。

特に、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、防火や防災を呼び掛けるイベントを開催できなかったことから、綱島地区家庭防災員連絡協議会(有賀宏子会長)が「かるた」の制作を発案。

寄贈用のカードの大きさは9.5cm×6.5cmサイズに仕上げられているとのこと(港北消防署提供)

寄贈用のカードの大きさは9.5cm×6.5cmサイズに仕上げられているとのこと(港北消防署提供)

“おうち時間”で防火・防災について楽しく学んでもらえるようにと企画をすすめました」と、同消防署総務・予防課予防係長の千葉陽さんは、同消防署の署員らが、「そなえよう さいていみっかぶんの びちくひん」や、「たいふうに そなえてつくろう マイ・タイムライン」、「なんどでも かくにんしよう ひのしまつ」といった読み札の文言を考えたといいます。

イラストは印刷会社のデザイナーによるものですが、内容は全てオリジナルとなっており、「ちかづかないで おおあめ じしんの つるみがわ」といった地元ゆかりの札も含まれています。

寄贈用の箱の周りの消防車のデザインは港北消防署が自作でデザインしてカッティングシートに印刷したものを貼り付けたという(港北消防署提供)

寄贈用の箱の周りの消防車のデザインは港北消防署が自作でデザインしてカッティングシートに印刷したものを貼り付けたという(港北消防署提供)

千葉さんは、「小学校などに配布するかるたのケースは、港北火災予防協会(吉山昌秀会長)の寄贈によるものです。コロナ禍の状況にもよりますが、各消防出張所での貸し出しやイベント時の活用も検討していきたい」と、広く地域での使用も呼び掛けています。

なお、かるたは同署のサイトでもPDFファイルでダウンロードが可能となっており、「“作って”というキーワードを入れたのも、自作しながら楽しんでもらいたいという想いを込めました」と千葉さん。

対象年齢は小学校高学年を想定しているとのことですが、かるたの読み札にはそれぞれふりがなもつけられており、幼児期からシニアまで世代を超えて楽しめる「学びと遊びのツール」になることも大いに期待できそうです。

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【参考リンク】

作って・遊んで・学べる「港北防災かるた」作成!(港北消防署)※「絵札」と「読み札」のPDFファイルへのリンクも