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子どもたちの呼び掛けで火災予防を――消防署小学校との「コラボの輪」が広がります。

菊名小でおこなわれたアナウンス録音の様子。港北消防署員のほか野間校長が収録に立ち会った(10月22日、港北消防署提供)

菊名小でおこなわれたアナウンス録音の様子。港北消防署員のほか野間校長が収録に立ち会った(10月22日、港北消防署提供)

横浜市港北消防署(大豆戸町、吉田崇署長)は、先週(2021年)10月22日午前、横浜市立菊名小学校(菊名5)で、来月11月9日(火)から15日(月)までおこなわれる「秋の全国火災予防運動」で使用する、火災予防を呼び掛けるメッセージの「アナウンス録音」を実施しました。

今回、アナウンス録音に協力したのは3年生。横浜市消防局が3年生を対象に、各校への出張での「おでかけ防災教室」を開催する予定であることから、3年生からの募集をおこなったとのこと。

貴重な「社会参加」の機会に(港北消防署提供)

貴重な「社会参加」の機会に(港北消防署提供)

希望した児童6人(河本さん、門(かど)さん、長谷川さん、高瀬さん、清水さん、佐武さん)が、「中休み」の時間内で、異なる内容のアナウンスをおこない、約20分ほどで収録を終えていました。

今年の夏の熱中症対策を呼び掛けるアナウンス録音を大綱小学校(大倉山4)で実施したこともあり、「違う学校でのお願いとなりました」と語るのは、同消防署で広報を担当する予防係長の千葉陽(あきら)さん

6種類の異なるアナウンスが、港北区内の商店街でも流される予定(港北消防署提供)

6種類の異なるアナウンスが、港北区内の商店街でも流される予定(港北消防署提供)

昨年からの冬時期に、高齢者が犠牲になる火事も複数発生してしまったことから、「火の元の確認住宅用火災警報器の設置、たばこの火の始末や暖房器具の取り扱い、火を点けたものの消火やコンロの使用についても注意を呼び掛けています」と千葉さんは、6人が読んだアナウンスの内容について説明。

最近では、電気コードに家具などを載せることでコードが傷み、火災が発生するケースもあるといい、またコンセントプラグを差し込んだままにしないで「こまめに清掃」するようにといった注意事項についても児童が読み上げていました。

アナウンスを終えた子どもたちには、消防のホースで作られたという「ふでばこ」がプレゼントされた(港北消防署提供)

アナウンスを終えた子どもたちには、消防のホースで作られたという「ふでばこ」がプレゼントされた(港北消防署提供)

同小学校の野間義晴校長は、「子どもたちが実社会、そして実生活に参画するとても良い機会」と、消防署の打診で実現した今回の取り組みについて感謝の意を表していました。

今回、収録されたアナウンスは、消防署で音声データとして制作し、火災予防運動の期間中に、消防署や消防団の車両で巡回広報をおこなう際に使われるほか、区内でアナウンスが可能な各商店街でも放送される予定とのことです。

【2021年12月28日(火)追記】

6人の児童に感謝状が贈られた(港北消防署提供)

6人の児童に感謝状が贈られた(港北消防署提供)

吉田崇港北消防署長から先週12月20日(月)に、菊名小学校ののテレビ朝礼の場にて6人の児童に対して感謝状を贈呈

今回のアナウンスは、「秋の火災予防運動」間中に、港北消防署港北消防団の車両で放送したほか、大倉山、綱島の商店街の放送施設から放送して、火災予防について啓発を行ったとのこと。

「今年は昨年に比べて火災が増えており、特に建物の火災が多くなっています。区民の皆様におかれましてはご注意いただければ」(消防署の担当者)とのことです。

【関連記事】

10代の「熱中症」増加に注意、大綱小で予防アナウンス初録音(2021年7月7日)

「夏休み」に火災予防のアイデアを、港北消防が“好評”ポスターコンクール(横浜日吉新聞、2021年6月16日)※前回より約5倍もの応募があった。最優秀賞は既にポスター化し地域に配布される予定。近日、結果が発表されるとのこと

【参考リンク】

港北消防署の紹介(横浜市消防局)

港北消防署からのお知らせ・イベント情報(同)

横浜市消防局 おでかけ防災教室(同)

横浜市立菊名小学校のサイト ※今年「創立70周年」を迎えた