コロナ対策に重宝、情報伝達により便利な「電子掲示板」は、今後どのように日本社会で活躍していくのでしょうか。
新横浜周辺を拠点として活動を行う社会奉仕団体の「新横浜ライオンズクラブ」は、新横浜エリアや日産スタジアム(小机町)にも近い鳥山町にある障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」館内に、移動が可能な「移動式デジタルサイネージ(電子掲示板)」を寄贈することを決定。
今週(2021年)4月12日午後、同館を運営する社会福祉法人横浜リハビリテーション事業団(鳥山町)の小出重佳理事長(前常務理事・事務局長)、松本均常務理事・事務局長、神山篤館長、八重樫道晴副館長が出席しての「贈呈式」が、同館内の応接室で行われました。
同クラブは、2013(平成25)年から「横浜ラポール寄席」を、館内のラポールシアターで毎年主催し開催。
今回のデジタルサイネージの贈呈は、2012(平成24)年5月に設立し10周年を迎えること、また同イベントでの会場設営や来客対応ついての「感謝を形で表したい」(同クラブ)との目的で決定したとのこと。
寄贈されるのは、シャープ製の大型デジタルサイネージ(50インチ=約127センチ)。利用者が歩く際の障害物にならないようにと、通常の大型のデジタルサイネージよりも固定する台の足が飛び出ない移動可能なタイプのものを選んだといいます。
横浜ラポールでは、すでに10台の固定式のデジタルサイネージを各フロアへ設置しているといいますが、新型コロナウイルス感染症対策の上でも、紙の案内やチラシを職員が直接触らずに多くの情報を扱うことができる点、また移動可能なことでイベント開催時などにも高い利便性を発揮することが期待されています。
感謝状は、小出理事長から、同クラブの橋本信行会長、小川美沙幹事、小山正篤会計担当、板井要二実行委員長に贈呈。
「デジタルサイネージは、とりわけ障害を持つ方々への情報の伝達の手段としても大変有効であると感じています。移動式はさらに便利で助かります」と小出理事長は、同クラブへの感謝の意を表していました。
神奈川県内でも新型コロナウイルス感染症が再び広がり「第4波」が到来する状況下において、コロナ対策や災害発生時など「有事」の際にも即時、緊急情報を表示しやすいデジタルサイネージが、地域社会により一層普及していくことが求められることになりそうです。
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【参考リンク】
・つなぎ塾トーク<第1回:樽町のみなさん>~コロナ禍で変化が迫られた地域活動の現状とは(横浜市港北区役所・一般社団法人地域インターネット新聞社)※不要な紙の削減や「デジタル掲示板」の普及の必要性について触れている