今年も外出自粛のゴールデンウイーク(GW)となりそうです。神奈川県はきのう(2021年)4月15日(水)夜に新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、国に対して「まん延防止措置(新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置)」の適用を要請し、国の決定後は横浜市と川崎市、相模原市の3政令市に適用する考えです。【2021年4月17日追記:まん延防止措置の適用期間は、4月20日(火)~5月11日(火)となりました。詳細記事はこちらに掲載しています】
まん延防止措置は、外出・移動の自粛や、営業時間の短縮といった要請内容が「緊急事態宣言」とほぼ同じですが、都道府県単位で発出される緊急事態宣言とは異なり、市区町村などの単位で適用範囲を決めることが可能。
神奈川県では、先週4月10日(土)までの一週間で感染者数が951人にのぼり、緊急事態宣言中だった今年2月中旬(14日から20日)の829人を上回る数となり、「感染拡大の兆候」(県対策本部会議)との見方を示します。
また、一昨日4月14日(水)には204人、昨日15日(木)は242人と、黒岩祐治知事がまん延防止措置の適用基準としていた1日の新規感染者が200人を超えている状態。特に20歳代や30歳代の感染割合が高まっており、加えて感染力の強い変異株の感染も広がっていることから、まん延防止措置の適用を国に要請したものです。
県内では、緊急事態宣言の解除後に横浜市と川崎市、相模原市が人口比以上の感染者が発生しており、3政令市の感染者数だけで、県全体の7割から8割を占めているとのこと。
また、3政令市は、まん延防止措置がすでに適用されている八王子市や町田市、東京23区と接しており、主要駅の乗降客数、飲食店数の多さなどから適用区域とする考えです。
適用期間については、国が最終決定を行うものの、県としては「短期間ではなかなか収束しない」(対策本部会議)と見ており、現時点では「1カ月を考えている」(同)といいます。
きょう4月16日(金)以降に国が神奈川県への適用を決めた後、県が3政令市への適用や、飲食店の20時までの時短営業要請、イベント開催時の観客上限5000人といった対応方針を決定する予定です。
【関連記事】
・GWは横浜市・川崎市の「まん延防止」強化、酒類提供の終日停止求める(横浜日吉新聞、2021年4月26日、リンク追記)
・東京23区に加え町田市も対象に、GW明けまで「まん延防止措置」を適用(2021年4月12日、すでに東京都内では適用中)
・70日以上続いた「緊急事態宣言」は解除へ、外出自粛の要請は3月中継続(2021年3月19日、リバウンド防止期間を4月21日まで設定していたが、さらに強い措置に)
【参考リンク】