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新羽駅の老舗和菓子店と併設するカフェが閉店することになりました。

地下鉄ブルーライン駅構内の亀屋万年堂(左)と併設する「キーズカフェ」の10月25日での閉店が告知されている

地下鉄ブルーライン駅構内の亀屋万年堂(左)と併設する「キーズカフェ」の10月25日での閉店が告知されている

東京・自由が丘で1938(昭和13)年に創業、東京と神奈川県に直営店約30店舗を展開する株式会社亀屋万年堂(本社:東京都目黒区)は、横浜市営地下鉄ブルーライン新羽駅構内(新羽町)の「亀屋万年堂新羽駅店」と、併設するカフェ「キーズカフェ(KEY’S CAFÉ)新羽駅店」をいずれも今月(2020年)10月25日(日)に閉店すると公式サイトや店頭で告知しています。

いずれも同社の直営店舗として運営されていたもので、「キーズカフェ」は、「亀屋万年堂カフェ(café)桃の木」をリニューアル、2年余り前の2018(平成30)年5月にキーコーヒー株式会社(東京都港区)が提案するパッケージカフェとして新規オープンしていました。

ブルーライン新羽駅の「シンボル」的存在だった亀屋万年堂

ブルーライン新羽駅の「シンボル」的存在だった亀屋万年堂

人気ナンバーワン商品だという伝統の和菓子「ナボナ」をはじめとする亀屋万年堂の和洋菓子も、こだわりのコーヒーとともに店内で味わえる新スポットとして開店したものの、今年の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、カフェ部門は最大27席もの席数も、ソーシャルディスタンス確保のため約20席ほどに削減する対応も行っていました。

「亀屋万年堂」は、港北区内で綱島店(綱島西1)、妙蓮寺店(菊名1)を直営店舗として運営、新羽駅にも近い都筑区折本町には1992(平成4)年には横浜工場も新設するなど、地域に親しまれた企業としても高い認知度を誇ってきましたが、2016(平成28)年11月には東急線日吉駅前の日吉店(日吉2)が閉店。

併設するカフェ「キーズカフェ」はオープンから2年余りで閉店することになった(2019年1月)

併設するカフェ「キーズカフェ」はオープンから2年余りで閉店することになった(2019年1月)

昨年(2019年)4月には日吉元石川線(荏田綱島線)沿いの高田町店(高田西5)、今年8月には川崎・元住吉店(中原区木月)も閉店するなど、近郊エリアも含めた店舗の閉店が目立つ状況となっています。

新羽駅店は、1993(平成5)年の駅開業時から営業していたとみられており、「長年、地元で親しまれた老舗和菓子店の閉店はさびしい」との地域まちづくり関係者からの声もあがっていました。

区内主要駅であっても、特に飲食店などの駅周辺テナントでは、「新型コロナ禍」による経営環境の悪化も懸念されており、閉店を惜しむ声はもちろん、地域の経済状況を心配する声も寄せられていきそうです。

)この記事については、複数の読者の方から情報提供をいただきました。ありがとうございます。

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<浜銀通り>亀屋万年堂跡は「アフラック」、1000円カット店は「整骨院」に(横浜日吉新聞、2016年11月22日)

【参考リンク】

亀屋万年堂 新羽駅店(亀屋万年堂公式サイト)※2020年10月25日の閉店を告知

キーズカフェ新羽駅店(同)※同日の閉店を告知

亀屋万年堂の直営店舗~神奈川県横浜市(同)

貸店舗(横浜交通開発株式会社)※同社は市営地下鉄の駅構内並びに高架下その他の未利用地を活用した店舗などを開発。新横浜3丁目に本社がある