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新横浜・小机の街に訪日客があふれ、国内外から大きな注目を集めた昨年秋の「ラグビーワールドカップ2019」日産スタジアム(横浜国際総合競技場)開催分の試合チケット購入者は、国内12会場で最多となる4割近くが訪日客だったと今月(2020年)6月24日に発表されたレポートで公表されました。

試合の度に訪日観戦客が新横浜・小机の街にあふれた(2019年11月2日、新横浜のスタジアム通り)

組織委員会が公開した「日本大会開催後経済効果分析レポート」によると、大会開催によって日本国内にもたらされた経済効果は6464億円で、このうち神奈川県は400億円と試算。横浜市に限って見ると359億円だったといいます。

国内の45試合で171万8176枚(台風中止の3試合分を除く)のチケットを販売したうち、日産スタジアム開催分が39万5892枚で最多。台風19号による1試合(イングランド対フランス戦)の中止がなければ、さらに多くのチケットが売れていました。

国内12会場におけるチケット販売枚数と訪日客・地元客などの割合一覧。訪日客によるチケット購入の多さは横浜、札幌、東京、大分、神戸の順だった(2020年6月公開「ラグビーワールドカップ2019 日本大会開催後経済効果分析レポート」より)

日産スタジアムでは、日本戦1試合が行われたものの、海外チーム間の対戦となることが予想されていた準決勝戦2試合と決勝戦の会場となっていたこともあり、チケット購入者に占める訪日客の割合は38%で、2位の北海道札幌市(札幌ドーム)(33%)や3位の東京都(調布市、東京スタジアム=味の素スタジアム)(32%)を抜き、12会場でもっとも高比率となりました。

チケット購入者に訪日客が多くなる一方、神奈川県民が占める割合は21%にとどまっており、“地元比率”が低かった静岡県(小笠山総合運動公園エコパスタジアム)(31%)や大分県(大分スポーツ公園総合競技場=昭和電工ドーム大分)(29%)に引き離されて最下位

福岡県(東平尾公園博多の森球技場=ベスト電器スタジアム)(56%)や埼玉県(熊谷ラグビー場)(54%)、大阪府(東大阪市花園ラグビー場)(52%)といった地元比率が半数を超えていた会場と比べると、強豪国のカードが目立った日産スタジアムでは、神奈川県民のチケット購入自体が難しかった可能性があります。

決勝戦の日産スタジアムには過去最多となる7万103人の観衆を集めた(東ゲート前広場)

そのためか、みなとみらいの臨港パークに設けられた「ファンゾーン」入場者数は15万3700人に達しており、これは、都心の有楽町とスタジアムのある調布市の2カ所を設けた東京都(31万500人)に次いで2位の数となり、パブリックビューイングによる観戦者は、活況となりました。

昨年秋のラグビーW杯によって、訪日客や県外客であふれた新横浜・小机の街も、今年の春には、新型コロナウイルスの影響でオフィスや駅など街から人の気配がほぼ消えてしまうという経験をすることになってしまいました。

果たして来年2021年の夏には、延期となった「東京2020オリンピック」で再び外から人を集めることはできるのでしょうか。

【関連記事】

<決勝戦レポ>日本中が熱狂した「ラグビーW杯」、名残惜しさ漂う新横浜(2019年11月5日、大会まとめ)

<ラグビーW杯レポ>準決勝に訪日客が大挙、新横浜は海外のような雰囲気に(2019年10月28日、街は海外客で埋め尽くされた)

<ラグビーW杯レポート>台風と日本代表戦に揺れた日産スタジアムの2日間(2019年10月15日、台風19号に翻弄されながらも日本中が歓喜)

<熊谷レポート>街の高揚感と交流が「ラグビーW杯」の本質なのか(2019年10月15日、地元客が多かった「熊谷ラグビー場」のレポート、市内の全小中学校を招待していた)

【参考リンク】

ラグビーワールドカップ2019が日本に与えた記録的な成果~経済、社会、スポーツへの影響(大会公式サイト)