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【ラグビーワールドカップ新横浜レポート第7回=最終回】1カ月半近くにわたって開かれてきた“お祭り”が終わりました。9月20日に始まった「ラグビーワールドカップ2019」は今月11月2日(土)に日産スタジアム(横浜国際総合競技場)で決勝戦を開催。今大会で最後となった決戦を港北区在住のライター・田山勇一氏が区民目線でレポートします。

新横浜では試合前から応援歌を熱唱

F・マリノス通りなど日産スタジアムへ向かう通りの歩道はイングランドファンで埋め尽くされていた

11月2日土曜日は18時からイングランドと南アフリカによる決勝戦。試合が始まる4時間以上も前だというのに、駅から日産スタジアム(横浜国際総合競技場)へ向かう道路のいたるところで、イングランドファンを中心に熱狂していた。

赤い十字の大きなイングランド国旗を振りながら、応援歌の「スイングロー・スウィート・チャリオット(Swing Low Sweet Chariot)」の合唱がそこら中で起こっている。新横浜の街自体がスタンドになったかのようだ。

この敷物の上を通ることが勝利への近道?南アフリカのファンも沿道で盛り上げる

一方、数は少ないながらも深い緑色のジャージをまとった南アフリカファンは、通行人が踏めば勝利への“効力”が発揮されるらしい謎のシートをスタジアム通りの歩道に敷き、誰かが通る度に大きな拍手をおくる。

新横浜駅前の西口広場で行われてきた「横浜ラグビーフェスタ」も、ステージでは迫力ある太鼓の演奏もあって、これまでに見たことがないほどの混雑だ。ドラマ「スクールウォーズ」の主題歌「ヒーロー」「カントリーロード(英語)」を披露してくれるアーティストもいて、国内外の人が盛り上がれた。

「横浜ラグビーフェスタ」の会場である新横浜駅前の西広場もぎっしり

小机ではイベントは行われていなかったが、アクセス道路上に設けられる露店は、海外からの観戦者で相変わらずの人気。スタジアム至近で公式スポンサーである“緑色のビール”以外を売っていることに主催者は苦々しく思っていたに違いないが、顧客のニーズには応えていたようで、日本製ビールを左手に持つ海外客も目立った(新横浜でも多かった)。

新横浜と小机を非日常に染めてきた週末も今日で最後。街に異国感をあふれさせた独特の雰囲気に、もう出合えないのかと思うと、試合前から寂しくなってくる。

駅やスタジアムの装飾は「決勝戦仕様」

東ゲート橋広場には決勝戦ならではの装飾も

世界のラグビーファンが注目する決勝戦だけに、日産スタジアムでは試合の4時間前に手荷物検査を開始し、3時間半前に開場するという今までになかった対応を実施。

会場内には優勝トロフィーの「ウェブ・エリス・カップ」をあしらった装飾が少し多くなっていて(新横浜駅も決勝戦仕様になっていた)、東ゲート出入口も“イングランドvs南アフリカ仕様”に変わっていたが、いつもの「ラグビーW杯仕様の日産スタジアム」と大きくは変わらない。

決勝戦の公式プログラムは表紙に「金色」を使ったためか500円値上げして2000円に

気になった変化は、決勝トーナメントの試合ごとに編集して制作されている公式パンフレットの価格が500円吊り上げられて2000円になっていたことくらいだろうか。

このパンフレットは、ほとんどのページが日英の二か国語で書かれているため情報量がどうしても薄くなってしまい、その内容自体も、それほど重要な意味があるもののようには思えなかったが、観戦の「記念品」としてかなり売れていた

ビール痛飲の反動は男性トイレの大行列

少し気の抜けた1杯1000円のビールも「一生に一度」の思い出だ

スタジアム内で販売されている、透明カップに入れ置きして泡が若干抜け気味の1000円のビール(500ミリリットル)とか、冷たくなった1000円の唐揚げとか、ラグビーW杯仕様の“スタジアムグルメ”も相変わらずだった。

ただ、内容も行列も悲惨な状態だった9月21・22日の開幕時に比べると、食料の持ち込みが可能となったためか、行列が少なくなってスタジアム内売店で飲食物は買いやすくはなっている。

初戦から希少な温かい食べ物だった1000円のカレーも思い出深い(写真は10月27日)

準決勝からは、Jリーグの試合時でもおなじみの各種ラーメン(800円の担々麺が結構旨かった)や「炒飯弁当(横浜龍宮軒仕様)」(800円)も売っていることが確認できたし、弁当やサンドイッチも探せば買えるようにはなっていて、開幕当初よりメニューは若干改善された印象だ。開幕当初から売っていた1000円のビーフカレーも、価格はともかく貴重な温かい食べ物としてはありがたい。

1つ1000円以上する硬いフランスパンのサンドイッチも味自体は悪くはなく、この店ではひっそりとワインも取り扱っていて、緑色の薄いビールにうんざりさせられている層には嬉しかったはずだ。

男性用トイレは悲しくなるほどにどこも二重三重に長い行列、これも思い出?

もう一つだけ記録として残すとすれば、その薄いビールが飛ぶように売れる(それしかないので買わされることになる)一方で生じた男性用トイレの悲惨な実態だ。

スタジアム内すべての男性トイレで恐ろしいほどの行列ができており(並んでいるのは海外観戦者が中心)、10分や20分待ちは普通。試合中でさえ行列していて、試合を観るより、トイレの行列を観ている(観ざるを得なかった)時間が長かった人さえいたのではないかと思うほど。

日本が誇る美しいトイレ整備も良いのだが、常にこれだけ並ばされるのなら、男性用のみでも野外仮設トイレを増設したほうがよほど有難がられたかもしれない。

1人10万円でもチケット入手は困難

決勝戦は大会最多となる7万103人の観衆を集めた

今日は決勝戦ということで、チケットの最低価格は2万5000円で、多くの席が10万円という高価格帯に設定されているにもかかわらず、半年ほど前から常に入手困難な状態だった。

駅の周辺にもチケットを譲ってほしい、との紙を掲げる来日客の姿が今までで一番目立つ。なかには、たどたどしい日本語で「2まいゆずって」などと書いている人もいる。

特設したメディア関係者用席のコントロールは上手くいっていたかは謎

この日は大会最高となる7万103人という入場者を記録したが、バックスタンド(新横浜側=東側)の2階一画に設けられたメディア向けエリアは空いていて、そこでふんぞり返っている人がいたりすると腹立たしくもなる(日本まで応援に駆け付けた英王室のヘンリー王子と秋篠宮さまが観戦しているVIPエリアもぎっしり満席なのに)。

また、柱や手すりなどがあって視野に制限のある席も売っていないようだったが、遠くから日本まで最後の試合を観たいと横浜を訪れている人も多いだけに、チケットコントロールはもう少し細かくできていれば、と思う。

新横浜公園に欲しかったファンゾーン

今大会マスコットの「レンジー」は国籍問わず人気を集めていた

今大会の全48試合では、主催者の発表では約185.3万枚のチケットを販売可能席とし(最初は180万枚だったのがいつの間にか5万枚増えていた)、中止の3試合分を含めて約99.3%を販売したという。

1試合の平均観客数は3万7877人にのぼり、観客動員数の1位から6位はすべて6万人以上を集めた日産スタジアムの試合が占めることになった。

チケット自体は1年以上前の抽選販売時から入手しづらかったが、大会が実際に始まるまでは、ここまで盛り上がるとは多くの人が想像できなかったはずだ。

新横浜プリンスホテルの「ラグビービアホール」は海外客も含めて来客が多く、この日は座る場所さえないほど混雑していた(10月1日)

メイン会場の“おひざ元”である港北区でも港北公会堂で決勝戦の「パブリックビューイング」を行ったが、募集開始と同時に短時間で満席となっている。

新横浜プリンスホテルの宴会場を使って中継映像を流した「ラグビービアガーデン」は、大会終盤になればなるほど盛り上がり、座る場所さえない状態が続いていた。試合日の「HUB(ハブ)新横浜店」は常に超満員だ。

東京都心では有楽町のファンゾーンほか、東京駅の真正面にはモニュメントが設置され、スポンサーである三菱地所の「丸ビル」でもパブリックビューイングを行うなど大きく盛り上げた

チケットが取れなくても、スタジアムの雰囲気を感じたくて新横浜や小机まで来る訪日客も多く、新横浜公園あたりに常設の「パブリックビューイング(ファンゾーン)」を開設できていたなら、と今になって思う。

今大会最大の試合会場に加え、さらに人が殺到する可能性があるので難しかったのだろうが、海外客のためにも、みなとみらいの補助的に欲しかった。

ファンゾーンは、東京(調布市と有楽町)や大阪(東大阪市と天王寺)、北海道(札幌大通り公園と札幌駅)、静岡(駿府城公園と浜松駅近く)には2カ所あったのだから、神奈川に2カ所あっても規模的にはまったく不思議ではない。

イングランドが勝つ流れだと思っていたが……

南アフリカは予選プールでニュージーランドに負けている(9月21日)

日産スタジアムでラグビーワールドカップ(W杯)の試合が初めて行われたのは、まだ暑さの残る9月21日(土)のことだった。

日本での第二戦となるその試合では、ニュージーランドと南アフリカが対戦し、ニュージーランド代表の「オールブラックス」南アフリカ代表の「スプリングボクス」23対13で破っている

予選プールとはいえ、南アフリカは一度、強敵であるニュージーランドに負けているわけだ。

イングランドは準決勝でニュージーランドを圧倒(10月26日)

その、三連覇を目指す最有力候補と見られたニュージーランドを相手に、準決勝戦で19対7のスコアで完勝したのが、日本代表の前ヘッドコーチであるエディー・ジョーンズ氏が率いるイングランド代表だった。

この構図や勢いから考えれば、イングランドの勝利確率が高いのではないか、と思われた。

しかし、実際に試合が始まってみると、両チーム7本のペナルティキック合戦が続いた末、前半は4本のペナルティキックを決めた南アフリカ12対6でリードする展開で終了。

試合中に突然始まる歌舞伎の「いよーおっ」の掛け声も開幕当初はスタンドで戸惑いも見られたが、次第に慣れてきた感がある

おなじみの“カラオケコーナー”(日本がカラオケ発祥ということでそんな表現が成されている)で、「カントリーロード」(曲は毎回異なるが日本人にもおなじみのこれが一番盛り上がる)をスタンド全体で熱唱したハーフタイム以降は、南アフリカの時間となった。

後半は2本のペナルティキックを決めた後、66分にはこの試合初のトライが決まって23対12で南アフリカがリードを広げる。

スタンドの多くを占めた、薔薇のエンブレムを付けた白いユニフォーム姿のイングランドファンを黙らせる展開が続き、終わってみれば32対12という得点差で南アフリカがイングランドを圧倒

今日も南アフリカのディフェンスは堅く、イングランドはノートライに封じられた

南アフリカは、この日も、準々決勝での日本戦でもそうだったように、相手にトライをほとんど許さない強いディフェンス(守備)力で相手の反則を誘い、奪ったペナルティキックはことごとく決めていく(この日は2本失敗したが6本成功)。

トライの奪い合いという試合展開にはなりづらいので、玄人向けというか、面白味に欠ける気もするが、相手より1点でも多ければ勝つというのはどんなスポーツでも同じ。これが優勝するチームの底力なのだろう。

試合後も新横浜の路上で続く「反省会」

今大会の名誉総裁である秋篠宮さまから「ウェブ・エリス・カップ」がコリシ主将に手渡され、笑顔あふれる南アフリカの選手ら。ワールドラグビーのボーモント会長(最左)と安倍首相も拍手をおくる

試合終了と同時にピッチ(コート)上では優勝式典を行うための舞台づくりが始まった。

勝利を喜んで抱き合ったり、語り合ったりしている南アフリカ選手らが立っている場所にも、巨大な手筒花火を行うための保護シートを敷かねばならず、担当者が慌てて選手に場所を空けるよう求めている。

表彰台の後方では手筒花火よる巨大な火柱が吹き上げた

100人以上いるとみられるスタッフが見事な手際で組んだ特設舞台では、今大会の名誉総裁である秋篠宮さまをはじめ、安倍晋三首相と主催者であるワールドラグビーのビル・ボーモント会長が登場。

シャンパンファイト(?)でもビンには緑色のビール会社のマークが見えた

秋篠宮さまや安倍首相らがイングランド代表団全員に「銀メダル」をかけたのち、南アフリカのシヤ・コリシ主将にウェブ・エリス・カップを手渡すと、金の紙吹雪が舞い、その後方では職人4人が手持ちする巨大な花火が吹き上げた。

優勝のイメージ写真で何度も見た光景だが、スタンドから観ていると、花火の迫力があってついそちらへ目が向いてしまう。

試合後には2023年フランス大会のロゴマークが表示された

優勝式典やスタンドへのあいさつなどセレモニーがあらかた終わると、ピッチ上に設置されていた公式スポンサーの広告が消え、4年後の2023年に行われる次回フランス大会のロゴマークへと一斉に変わった。これで日本での44日間の「お祭り」はすべて終わりとなる。

試合終了後も、新横浜の街ではイングランドファンを中心に、試合開始前と同様に路上を中心とした“反省会”がそこかしこで開かれていた。

負けてもイングランドのファンは元気だった(アリーナ通り)

敗戦の悔しさ大会を終える名残惜しさを、ビールの泡とともに飲み干そうとしているかのようだ。

「一生に一度」というキャッチコピーで始まった日本で初めてのラグビーW杯。大会前には想像できなかった成功ぶりを見ると、一生に一度ということにはならないだろうが、“次”がいつのことになるのかは分からない。20年後なのか、それとも12年後くらいには来てくれるのか。

これから先、横浜や港北区、日本全国の開催地にラグビーW杯の遺産をどれだけ残せるのかが、次回大会誘致の鍵となるのだろう。

神奈川県にはJR横浜線の沿線でもある相模原市に「三菱重工相模原ダイナボアーズ」があり、国内最高峰のトップリーグにも注目したいところ(8月31日、新横浜駅で)

港北区内には日本のラグビーの源流といえる慶應義塾大学があり、日吉キャンパスを拠点に区内での普及活動に積極的だ。そんな土壌だけに、今後、ラグビーがプロ化した際には横浜にもチームが欲しい

W杯前にTBS系で放映されて人気を集めた日曜ドラマ「ノーサイド・ゲーム」は東京都府中市が舞台となっていたが、池井戸潤さんの原作小説では、主人公が勤務する自動車会社が持つラグビーチームの本拠地は、横浜がイメージされていた。

港北公会堂で行われた決勝戦のパブリックビューイング時に子どもを指導する慶應大学ラグビー部前ヘッドコーチの金澤篤さん(現トップリーグ「パナソニック」コーチ)(11月2日)

小説「ノーサイド・ゲーム」内には新横浜駅へ新監督を迎えに行くシーンもあるし、「大倉山小学校」(実際に大倉山にあるのは大綱小学校と太尾小学校)でラグビー教室を開いたなどとという記載も見られる。

現実でも、小説のように横浜にプロチームが生まれれば嬉しい。

新横浜駅のラグビーワールドカップ装飾も今夜が最後となった

それにしても、大きな祭りの後はこんなに寂しいものなのか

ケーブルテレビの「Jスポーツ」で試合の再放送を見て、緑色の薄いビールでも飲みながら、短いようで長く濃かった44日間を思い出しつつ、いつもの生活に戻りたい。

これまで、長い雑記のご愛読をありがとうございました。またいつか新横浜や小机の街で会える日まで。

日産スタジアムで開催された全試合の記録

雑記帳のような連載も今回が最後。今後は発表する機会がないため、日産スタジアムで開かれた7試合(1試合中止なので実際には6試合)の記録と、個人的な雑感を残しておくことをもう少しだけお許しいただきたい。(田山勇一)

9月21日(土)18時45分:ニュージーランド 23-13 南アフリカ(予選)

  • 日産スタジアムの天候:曇り/観衆:6万3649人
  • 街にもスタンドにも外国人の多さに驚くばかりで、ニュージーランドが強かったという以外はあまり試合内容を覚えていない。この時点で南アフリカが優勝するなど、10%も思っていなかった。“食料難民”と化したスタジアム内で、長蛇の列に並んで購入した800円のパサパサになったハンバーガーの味は今も忘れられない。

9月22日(日)16時45分:アイルランド 27-3 スコットランド(予選)

  • 天候:曇りのち試合中小雨/観衆:6万3731人
  • かつて存在したプロ野球球団・南海ホークスの色に似たグリーンのユニフォーム姿の熱いアイルランドファンの多さに圧倒された。この日のアイルランドは無敵チームのような戦いで、日本代表が勝てるはずはないと思わされたほど。雨の日に限って屋根のない場所の席が指定されていて、濡れながら不運を嘆いた。

10月12日(土)17時15分:イングランド[中止]フランス(予選)

  • 日産スタジアムの天候:強い風雨(台風)/観衆:0人
  • 台風接近で風雨のなかだったが、意地になって午前中から日産スタジアムへ出かける。誰一人として人間の姿を見かけない外周道路で、ばったり出会った海外観戦客の「ハロゥ!」という明るい挨拶に元気づけられた。7試合(実際には6試合だが)で一番印象深い思い出。

10月13日(日)19時45分:日本 28-21 スコットランド(予選最終戦)

  • 天候:晴れ/観衆:6万7666人
  • 東日本一帯で台風被害が広がり、新横浜公園も鶴見川からあふれ出した水に浸かるなか、台風一過の晴天とはいえ試合開催は可能なのか、やはり無理なのか。そして日本は予選突破ができるのか、できないのか。前日から試合終了後まで、緊張が一切抜けない一日だった。そんな時間が続いたせいか、日本が勝った瞬間も呆然として喜べなかったほど。

10月26日(土)17時:イングランド 19-7 ニュージーランド(準決勝)

  • 日産スタジアムの天候:曇り試合中に一時弱い雨/観衆:6万8843人
  • 開催された6試合のなかでは、もっともワクワクした一戦。ここまでイングランドが強いとは……、いやオールブラックスの弱い部分をこれだけ目の当たりにできたことに驚愕。日産スタジアムの7試合でもっとも衝撃的な試合だったのではないか。イングランドはこの一戦にすべてをかけてしまったため、優勝を逃したのではないかとさえ思う。

10月27日(日)18時:ウェールズ 16-19 南アフリカ(準決勝)

  • 日産スタジアムの天候:晴れ/観衆:6万7750人
  • 昨日の試合が衝撃的だったためか、試合自体は僅差だったものの、自分のなかでどこか盛り上がりに欠けていた一戦。翌日が平日の月曜日なのに18時開始で帰りが遅くなるという影響もあったのかもしれない。この日もそうだったが、今大会では、真っ赤なユニフォームのウェールズが出るといつも試合が劇的で面白くはあった。

11月2日(土)18時:イングランド 12-32 南アフリカ(決勝)

  • 日産スタジアムの天候:晴れ/観衆:7万103人
  • 独特の騒がしさとなった新横浜。この街で、二度と味わうことができない雰囲気かもしれないと思うと、歩いているだけで寂しくなってくる。試合は予想外にも南アフリカが勝利。アパルトヘイト時代の黒人選手で、映画「インビクタス/負けざる者たち」にも取り上げられていたチェスター・ウイリアムズ氏がW杯直前の9月に49歳でこの世を去っており、三度目の優勝は、最高の報告となるに違いない。

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<ラグビーW杯レポート>台風と日本代表戦に揺れた日産スタジアムの2日間(2019年10月15日、3~4試合目)

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<ラグビーW杯レポ2>Jリーグ時と全く違う日産スタジアムの変化に驚く(2019年9月24日、1~2試合目)

<レポート>日吉・綱島からアクセス良好、熱狂のラグビーW杯「ファンゾーン」(横浜日吉新聞、2019年9月24日、みなとみらいにある「ファンゾーン」の初日)

田山勇一(たやまゆういち):港北区在住のライター。ラグビーは1980年代に放送された学園ドラマ「スクールウォーズ」に熱中したのが唯一といえる接点だったが、近所で開かれる“世界的な祭り”を体感したいとの思いから「ラグビーワールドカップ2019」の日産スタジアム(横浜国際総合競技場)で開催された全試合を観戦。一人の区民目線でレポートしました
)ラグビーW杯などの世界的イベントでは正式名称の「横浜国際総合競技場」を用いなければならないとのルールがありますが、港北区内では通常使用することが少ない名称であり、「日産スタジアム」の知名度が高いため記事内ではこれを用います
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