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昨年から2桁の地価上昇率を記録している新横浜駅前の商業地は今年、神奈川県内3位の上昇率となりました。

新横浜駅前の円形歩道橋近くにあるビルの地価上昇率が県内3位となった

今年(2020年)1月1日現在の地価を示す指標として、国が調査した「公示地価」で、円形歩道橋至近の新横浜3丁目に建つビルが前年を上回る上昇率となり、神奈川県内でベスト3に入っています。

2020(令和2)年の公示地価では、県内360地点(うち横浜市内162地点、港北区内は13地点)の商業地を調査。

港北区内では、宮内新横浜線(セントラルアベニュー)沿いにある10階建ての「リーフスクエア新横浜ビル」(1階に三井住友銀行新横浜支店、新横浜2丁目交差点近く)が建つ「新横浜3丁目7-3」13.0%(前年12.6%)と県内3位の上昇率を記録し、1平方メートルあたりの価格は182万円(前年161万円)となりました。

「新横浜3丁目7-3」の上昇率は神奈川県内で3位となった(県の発表資料より)

アリーナ通りでは、新横浜二丁目南側交差点近くにある9階建ての「KDX新横浜ビル」(正面にスーパーホテル新横浜などが位置)が建つ「新横浜2丁目3-8」は、9.3%(前年8.3%)の上昇率で、1平方メートルあたりの価格は3桁の107万円(前年98万円)にのせています。

新横浜のオフィスビル特性について、「需要者の中心は、大手上場企業及び不動産投資法人等が中心となる」とし、「最近において、新横浜駅周辺のグレードの高いオフィスビルの空室率は館内増床を含めかなり低下し、その結果、賃料水準も緩やかに上昇している」(新横浜3丁目7-3の鑑定書)と指摘します。

新横浜1丁目の環状2号線沿いでも上昇している

このほか、新横浜1丁目では「まいばすけっと新横浜環状2号店」がテナントとして入る環状2号線沿いの8階建ての「IWATAビル」が建つ「新横浜1丁目17-12」も前年を上回る4.7%(前年4.3%)の上昇率を記録し、1平方メートルあたりの価格は62万8000円(前年60万円)となりました。

港北区内13地点における上昇率のベスト5は以下の通り(住所部分はグーグルマップにリンクしています)。

■ 港北区内の「商業地」上昇率ベスト5

  1. 新横浜3丁目7-3(10階建て事務所)182万円/平米・上昇率+13.0%(前年+12.6%)※県内上昇率3位(前年4位)【鑑定評価書
  2. 新横浜2丁目3-8(9階建て店舗兼事務所)107万円/平米・上昇率+9.2%(前年+8.3%)【鑑定評価書
  3. 新横浜1丁目17-12(8階建て店舗兼事務所)62.8万円/平米・上昇率+4.7%(前年+4.3%)【鑑定評価書
  4. 日吉本町1丁目2-2(5階建て店舗兼共同住宅)107万円/平米・上昇率+3.9%(前年+4.3%)【鑑定評価書
  5. 綱島西1丁目1-3(5階建て店舗兼住宅)87.6万円/平米・上昇率+3.7%(前年+3.6%)【鑑定評価書
  • (※1)港北区の商業地平均:67万500円/平米上昇率+3.9%(前年+3.9%)
  • (※2)西区の商業地平均:198万6700円/平米・上昇率+7.4%(前年+7.4%)
  • (※3)中区の商業地平均:75万800円/平米・上昇率+4.5%(前年+3.9%)

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<2019年公示地価>新横浜の「商業地」価格が急上昇、相鉄直通線も後押し(2019年3月25日、前年1月現在の「公示地価」記事)

新横浜駅前の商業地が上昇率で県内3位、宅地価格は大倉山3丁目が県10位に(2019年9月25日、前年7月現在の「基準地価」記事)

【参考リンク】

令和2年地価公示(神奈川県分)

標準地・基準地検索システム(港北区内分)※検索ボタンを押せば一覧表示される