今年(2019年)11月30日の相鉄・JR直通線「羽沢横浜国大」駅の開業と同時に、隣接する貨物駅の「横浜羽沢」(神奈川区羽沢町83‐1)でも鉄道貨物輸送を利用しやすいようにリニューアルが行われます。
JR貨物が今月7月16日に発表したもので、今回のリニューアルでは、横浜羽沢駅に貨物列車(コンテナ列車)が到着した直後にコンテナの積み下ろしを可能とする「着発線荷役(ちゃくはつせんにやく)」と呼ばれる「E&S方式」を新たに採用。
このE&S方式では、貨物列車から各コンテナホームへの入れ替え作業が省けるため、時間短縮やコスト削減につながるといい、全国の貨物駅で導入を推進。横浜羽沢は30駅目となる予定です。
また、同駅は、東海道本線を通る貨物列車が東戸塚駅の付近から、横浜駅を通らずに川崎方面へ行き来ができる「東海道貨物線」の路線上にあり、深夜や早朝を中心に多くの貨物列車が通っています。
ただ、現在の横浜羽沢駅は、19時過ぎから朝7時前までに8本の貨物列車が停車するのみにとどまっており、多くは通過。11月末のリニューアル後は、停車列車を増やす計画で、「鉄道貨物輸送の大動脈である東海道線上にある同駅がご利用いただきやすくなります」(JR貨物)。
なお、「リニューアル開業後の発着列車等の詳細につきましては改めてお知らせいたします」(同)とのことです。
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・相鉄・JR直通線は1日46往復、相鉄は新型車、JRは「埼京線」車両で運行(2019年7月17日、相鉄・JR直通線は貨物列車が走る線路を共用する形で開業する)
・<レポート>早ければ1年後に開業の「羽沢横浜国大駅」、再開発は“東急直通”時に照準(2018年10月1日、ページ中ほどに東海道貨物線の歴史についても)
【参考リンク】
・横浜羽沢駅リニューアル開業(PDF、JR貨物)