東急新横浜線の輸送人員は計画値の7割程度にとどまっているといいます。
東急株式会社(東京都渋谷区)は今月(2024年)5月13日に2024年3月期の通期決算を発表し、昨年(2023年)3月18日の開業から1年を経過した東急新横浜線(新横浜~日吉、5.8キロ)の状況について報告しました。
同線の2023年度(2023年4月~2024年3月)における輸送人員は2800万人で計画値より31%少なかったといいます。
運賃収入は36億円で計画値と比較して27.3%少なかったとのことです。
新幹線利用者の転嫁やイベント需要で堅調に推移した一方、定期券客は「徐々に利用者が増加しているが、定着には時間を要す」(2024年3月期決算説明会資料)としました。
東急新横浜線では今年3月16日のダイヤ改正で昼間の列車を増発して利便性を高めたほか、相互直通する相鉄(相模鉄道)とともに定期券の購入者に自社ポイントを還元するキャンペーンも実施しており、今後の乗客増につながるかどうかが注目されます。
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【参考リンク】
・東急電鉄「株主・投資家のみなさまへ」(最新の決算資料など)