【法人サポーター会員による提供記事です】港北区の“あふれる魅力”を「映像作品」で伝えたい――「港北ふるさとテレビ局」が開局15周年を迎え、地域の歴史や文化、郷土に伝わる物語や人々の生きる姿をより印象深く、広く地域内外に伝えるチャレンジを続けています。
横浜市港北区を拠点とする「港北ふるさとテレビ局」は、先月(2024年)4月で、同テレビ局を開局してから15周年の節目を迎えています。
地域での「映像作品」を収録し発表するスタイルでの活動を続けて15年が経過。
「港北区を好きになってほしい、との思いで作品づくりを続けています」と代表の伊藤幸晴さんは、短編も含めると約500本にも上る映像作品に込めた想いを語ります。
特に、新しく地域に転居してきた単身者、また若いファミリー層にも、作品を見てもらいたいといい、「港北区には、こんないいところがある、こんなに面白いものがあるんだよということを、動画作品を通じて紹介したいと思っています」と、新たに生み出す作品、また過去のものも含めた多くの作品の閲覧を呼び掛けます。
伊藤さん自身も、港北区に転居してきたのは社会人になってから。以降、2人の子育てを行ってきたといいます。
「特に子どもたちにとっては、港北区はふるさと。子どもたちと同じ目線で、まずは親世代に港北区が好きになってもらえれば」と伊藤さん。
次世代に大切な「ふるさと」を残し伝えていくためにもと、区の魅力を伝える作品づくり、またその発表機会の創出にも尽力してきたと、これまでの15年間の歩みを振り返ります。
小学生時代、「放送」との出会いがきっかけに
伊藤幸晴さんは東京都港区麻布十番生まれ。
当時は「まだ都内でも自然が多く残っていて、麻布山にカブトムシを捕りに行ったことが懐かしく想い出されます」と、幼少期の想い出を懐かしそうに語ります。
小学校時代は川崎市立住吉小学校(中原区木月祗園町)で6年間を過ごし、野球少年として地域でも活動していたとのこと。当時の卒業アルバムには「将来なりたいものとして、“NHKのカメラマン”と書いてありました」と伊藤さん。
放送教育の指定校だったという同校の取り組みの中でカメラマンを担当したといい、「撮影にハマってしまいました」と、“今につながる”当時のエピソードを思い起こします。
実父の伊藤清さんがセミプロの写真家・8ミリ映像やビデオも撮影していたカメラマンだったことも影響したと説明します。
伊藤さんは、港区立城南中学校(現六本木中学校)でも「放送部」として“活動に燃えた”といい、東京都立小山台高校(品川区)を経て国立電気通信大学(調布市、現在は国立大学法人)に進学。
最終的に放送メディアへの道を目指すも「通信業界」に就職することになったといいます。
以降、外資系企業での勤務時代も含めて世界20カ国を歩き、一時期は約6年間在住したアメリカへの移住も考えるなど、“海外の魅力”を感じる日々だったと語ります。
それでも仕事での節目があり、「縁あって」住むことになった大倉山、そして日吉・下田町など、港北区の魅力に触れる中、「映像を撮ることへの想いが強まって」と、2005(平成17)年頃からプロ用の映像撮影機器を購入し、作品づくりをスタート。
「海外を歩いたからこそ、今、改めて“好き”と感じられる日本、そして自分たちが住む街・港北区の魅力を伝えていきたいと、感じたからなのかもしれません」と、それまで歩んだ自身の日々を振り返り、改めて「港北ふるさとテレビ局」を立ち上げた経緯を振り返ります。
“地域活動”からスタート、「映像のプロ」として
短編作品を各放送局などへ提供していた日々を経て、2009(平成21)年4月に、まずは“市民活動”としての「港北ふるさとテレビ局」を立ち上げたという伊藤幸晴さん。
「仕事で海外に出向く中、地元の変わりゆく風景を映像として残しておかねばならないと感じました」と、日々の風景や歴史、文化、そして四季折々の風情など、“その時・その瞬間”での映像美も追求しながら、クオリティの高い作品づくりを心掛けてきたと説明します。
その想いが広く地域内外でも評価されるようになり、また現在約20人がスタッフとして活動。
ビデオカメラマンや動画編集、開局以来開催してきた、港北区に関係する映像作品を公開する大型イベント「港北ふるさと映像祭」の運営や開催を通じて、多くの作品発表や“仲間づくり”を行ってきたと、15年間の歩みを振り返ります。
2017(平成29)年からは市民団体「わがまち港北映像プロジェクト」を、区内在住・在勤の有志らと組織化。
港北区の映像のポータルサイト「港北映像ライブラリ」を区の地域振興課や図書館の担当者の要請を受け新たに立ち上げることでの地域貢献も行っています。
「映像の図書館という位置付けでした。地域の映像作品も募集し公開しています」と、自らの作品以外の映像作品の公開や普及にも尽力。
これからも「過去に制作された映画作品なども含め、広く地域の皆様と、“ふるさと”を感じられるような作品を共有していくことができれば」と、伊藤さんは、自身の作品のみならず、より素晴らしい作品がこれからも誕生し、“地域の財産”になっていくことに期待していると語ります。
“市民活動”として行ってきた作品づくりも、企画からプロデュース、脚本、そして監督に至るまで、「映像作家」として手掛けるクオリティに至ってきたとの手応えを日々感じているといいます。
「特に地元・港北区南部もエリアとするケーブルテレビ局・YOUテレビ(鶴見区)の皆様と作り上げる『横浜ミストリー』といった全国放映の作品づくりも手掛けることができ、大変嬉しく思っています」と、15年の歩みから生まれる“作品のクオリティ”にもこだわるシーンが増えているとのこと。
「映像のプロ」として、“さらなる高み”を目指していくという伊藤さん。
来年の年明けに向けても「新作」を公開する予定だといい、これからも港北区の“魅力”を発信する数少ない映像メディアとしての役割にもより一層の注目が集まることになりそうです。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
(※)記事の掲載内容については、直接、「港北ふるさとテレビ局」にお問い合わせください
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【参考リンク】
・港北映像ライブラリ(わがまち港北映像プロジェクト)※神奈川県横浜市港北区の映像のポータルサイト
(法人サポーター会員:港北ふるさとテレビ局 提供)