新羽の魅力を再発見できるウォーキングツアーが企画されました。
港北区区民活動支援センターが主催する「花と木のウォーキングツアー」シリーズの第3回「新羽の裏道を辿り新羽八景を巡る」(港北ボランティアガイドの会案内)が今月(2023年)11月25日(土)午前に開かれるのにあたり、参加者60人を11月9日(木)まで募集中です。
今回のツアーでは、新羽に在住した東洋大学の名誉教授で詩人の故・伊藤宏見(ひろみ)さんが1998(平成10)年に選んだ名所「新羽八景」のうち7カ所を歩いて訪ねるのが特徴で、秋の丘陵地帯を彩る風景と草花を楽しむ内容となっています。
当日は9時30分に市営地下鉄ブルーライン・北新横浜駅の至近にある商業施設「エスポット」前の広場に集合し、鶴見川沿いへ出て八景の一つである「亀甲(かめのこ)橋」へ向かいます。
亀甲橋から丘陵方面へと歩みを進め、新羽高校の脇の細い道を上り、新羽中学校の横を経て、近年拡張されて広くなった「新羽丘陵公園」へと到着。
空気が澄んでいると富士山が現れることもある展望を楽しんだあとは、雑木林の中の遊歩道を下って“新羽御坊”とも呼ばれた古刹の「善教寺」に至ります。
この先は、特に新羽の奥深さを堪能できる自然の多いスポットで、八景に入っている「赤ツ坂」と「引地坂」を経て、「蓮華(れんげ)寺」まで坂道を歩きます。
さらに「真間土(まかんど)坂」を上って第三京浜道路の向こうに広がる農業地帯を眺めたあと、新羽町の“北の谷戸”エリアにある「城山(じょうやま)」を見渡しながら「北新羽杉山神社」へ。
今も農村の雰囲気を残す一帯をさらに歩きながら新羽駅へ近づき、途中で「新羽杉山神社」に立ち寄り、まもなくたどり着く「西方寺」(新羽駅から徒歩約7分)がゴール地点です。
丘陵部を巡る約6キロにおよぶ今回の行程は、坂道が多めで健脚向きのコースとなっています。
なお、八景のうち今回のツアーでは訪れない「新羽橋」は、新羽駅から大倉山方面へ徒歩6分ほどの距離なので、終了後に立ち寄ってもよさそう。
参加費は500円で、横浜市の申込フォームなどから11月9日までに事前申し込みが必要。定員は60人で応募者多数の場合は抽選となります。
新羽の名所「新羽八景」とは
この地に住んでいた東洋大学名誉教授・詩人の伊藤宏見(ひろみ)さん(2019年他界)が新羽地区の名所8カ所を1998(平成10)年に選定したもので、失われつつある新羽の自然環境を保存していきたいとの思いがきっかけだったと言われています。
- 城山(じょうやま)の名月
- 真間土(まかんど)坂のせみしぐれ
- 夕焼けの引地(ひきじ)坂
- 赤ッ坂のさつき
- 富士朝霧の新羽橋
- あけぼのの補陀洛(ふだらく)山(西方寺)
- 中ノ久保の花の丘(新羽丘陵公園)
- 亀甲(かめのこ)橋の落雁(らくがん=野鳥の「がん」が鶴見川に降りてくること、秋の季語)
【参考リンク】
・2023年11月25日(土)花と木のウォーキングツアー第3回「新羽の裏道を辿り新羽八景を巡る」(港北区)
・2023年11月25日(土)開催「花と木のウォーキングツアー~新羽の裏道を辿り新羽八景を巡る」参加者募集中(港北ボランティアガイドの会)