世界に1つだけの、自分だけの「カップ麺」作りを新横浜で楽しんでみませんか。
来年(2024年)3月に30周年を迎える新横浜ラーメン博物館(新横浜3)では、今週(2023年)4月25日(火)、オリジナルカップラーメンを作れる「ラー博スゴメンラボ」を新規オープン。
25周年を迎えた2019年にオープンした「青竹打ち~麺作り体験」コーナーに続いての2つ目となる「体験施設」が誕生、相鉄・東急新横浜線の開業やゴールデンウイーク以降の新たな観光需要を見込みます。
1994(平成6)年3月の創業メンバー店がリレー形式で3カ月ずつ再出店していく「あの銘店(めいてん)をもう一度」に続く「30周年プロジェクト」第2弾として企画をスタート。
2020年に新型コロナ禍により臨時休館するなど大打撃を受けた同館でしたが、「ラーメン博物館だけは残すという決意をしました」と、館長の岩岡洋志さんは、苦しかった当時を振り返り、それでも“ラーメン博物館だけは残したい”との決意を抱いたと語ります。
来客が減っていたタイミングをプラスに捉(とら)え、将来を見据えて、2021年には設備の大掛かりな入れ替えを行い、30周年に向けての企画作りをスタートしたといいます。
さらに“30年後”のラーメン博物館の姿について、若手社員たちとも議論を重ねたといい、「気軽に“食べたい”と思える、“他にはない”カップラーメンを作れる場所を考案しました」と、「青竹打ち」よりもさらに気軽に、自分だけの“面白い”ラーメン作りを体験できるスポット作りを行うに至ったと説明します。
ミーティングの中で若手社員が発案したという「たこさんウインナー」といった変わった具材も盛り込んだ企画書が完成。
「ニュータッチ」やノンフライのご当地ラーメン「凄麺(すごめん)」ブランドで知られるカップ麺メーカーのヤマダイ株式会社(茨城県結城郡八千代町)に企画を持ち込み、開発を進めていきますが、実現が難しいとされた「たこさんウインナー」具材を、株式会社アトラステクノサービス(兵庫県神戸市)が「真空フライ」製法で具現化し、今回の企画の実現に至ったといいます。
館内LAN・アプリで「注文」、スマホ内の写真も使える
ラーメン博物館に入館して右手奥の隣接ビル1階にある「体験ゾーン」手前に新たにオープンした「ラー博スゴメンラボ」。
入り口に入るとすぐに見える、ガラス張りの「ラボ」スペースで同館スタッフが待機しています。
まずは、「スゴメンラボ」についての説明展示を確認、スマートフォン(スマホ)を館内LAN(Wi-Fi)に接続して使用できるオリジナルのアプリで注文ページにアクセスすることからスタート。
麺やスープ、具材、容器、さらには57種類に及ぶオリジナルフレームのデザインを選定し、注文後に表示される二次元コードを受付で提示し支払いを行うと、「ラボ」内のスタッフによる“カップ麺作り”がスタート。
指定した携帯番号にショートメールが届き、商品を受領することができるという流れとなります。
待ちがない場合は5分程度で完成するといいますが、麺は細麺や中細麺、平打麺や太麺、極太麺の5種類、スープはとんこつ醤油や煮干醤油、博多とんこつや濃厚味噌など10種類と選択肢も多く、その操作や選択に迷っている間に受付人数が多くなれば、結果「待ち時間」が長くなるというデメリットも。
加えて、スマホやアプリ、Wi-Fiの操作に慣れていない客層への対応にも課題が残りそうです。
また、インバウンド(外国人観光客)の来館も増えている現状もあり、アプリを英語で表記するといった対応も今後必要になることが予想されます。
ヤマダイの大久保慶一社長や、アトラステクノサービスの鯛かおる社長も訪れての4月24日のプレ・オープン時には、テレビや新聞といった大手メディアも多く訪れるなど、全国的な注目を集めるなかでのスタートを切った「スゴメンラボ」。
「世界にここだけ」(岩岡さん)だというラーメン博物館で生まれる、「世界に一つだけ」のカップ麺が、多くの来館者にとってのより良い“想い出づくり”に寄与できるのかにも、今後大きな注目が集まることになりそうです。
なお、参加費は麺、具材(3つまで)、スープや容器、フタを含んで1個540円(税込)。プレミアム具材(「ハンバーグ」や「たこさんウインナー」など)はオプション料金が必要。
館内施設のため、別途ラーメン博物館への入館料が必要となっており、営業時間も同館に準ずるとのことです。
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【参考リンク】
・ラー博スゴメンラボ(新横浜ラーメン博物館)
・ニュースリリース~”カップラーメンVer.2.0″ 常識破りのオリジナルカップラーメン製作所(同)
・(株)アトラステクノサービス 鯛 かおる氏(公益財団法人新産業創造研究機構)※岩岡館長が神戸を訪れ企画が実現するに至った