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港北区の世帯数が市内最多の18万世帯を突破しています。

横浜市政策局は今月(2023年)4月1日時点での推計人口を公表し、港北区の世帯数が初めて18万490世帯(人口は36万2626人)と18万台に達し、1世帯あたりの平均人数は「2.01人」まで減りました。

港北区は人口(36万2,626人)だけでなく、世帯数(18万490)も市内18区で圧倒的に多い。この1年間の人口増加(2,874人増)もトップ。1キロ平方メートルあたりの人口密度1万1,549人は南区と西区に次ぐ高さ(2023年4月1日時点、市の発表資料を一部加工)

港北区では4月までの1年間に2744世帯が増えていましたが、人口では2874人の増加にとどまっており、流入した1世帯あたりの平均人数は1.05人でした。

4月1日時点の区内人口を世帯数で割った1世帯あたりの平均人数は「2.01人」とかろうじて2人を維持している状況です。

横浜市内での世帯平均人数は年々減っており、4月1日時点では市内全体の平均が「2.10人」。区別では中区(1.74人)を筆頭に西区(1.80人)や南区(1.85人)、神奈川区(1.87人)で2人を割っており、鶴見区は「2.00人」と、都心部に近づくほど1世帯あたりの平均人数が少なくなっています。

2020年に行われた最新の国勢調査によると、1世帯当たりの平均人数は山形県の「2.61人」が最も多く、東京都の「1.92人」が最小。神奈川県は「2.15人」でした。

ワンルーム物件のイメージ(PhotoACより)

同国勢調査では、港北区内において世帯人数が1人だった世帯の割合も調べており、それによると全世帯の45%に達しており、5年前の前回調査より5ポイント上昇。2人だった世帯(25%)と合わせると、区内では7割の世帯が2人以下ということになります。

区内には、慶應義塾大学の日吉キャンパスが位置する日吉エリアを中心に学生が単身で住むケースも目立ち、かつては都心への近さから企業が設けた単身者用の社宅も多く見られました。

一方、港北区内の学生数に大きな増加は見られず、民間マンション化などで企業による単身者用の社宅が減り、ファミリー向けのマンション分譲が相次ぐなかでも区内の1世帯当たり人数は減り続けており、高齢層などの独居が増えている可能性があります。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

【関連記事】

・【前年記事】<2022年5月>港北区の人口は「36.1万」、今年も春に市外から転入超過(横浜日吉新聞、2022年5月12日、人口自体は増え続けている)

・【過去記事】かつて社宅の集積地・日吉本町3丁目、駅前に残る「明治社員寮」2棟を解体(横浜日吉新聞、2017年6月5日、日吉エリアには多数の社宅があった)

【参考リンク】

横浜市の推計人口・世帯数(最新情報)