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港北区の人口は今から約半世紀後も大きく減らないと予測されています。横浜市はこのほど、2065年までの人口推計を発表しました。これによると、「相鉄・東急直通線」が開通(2022年10月~2023年3月を予定)した後の2024年に初めて36万人を突破し、以後30年近くは36万人台が続くとみられています。

港北区の人口推計(横浜市資料より抜粋)

この調査は2015年(港北区の人口34万4172人)を基準に「コーホート要因法」と呼ばれる方法でその後の50年間を推計したもので、これによると今年(2018年)の人口は35万人を突破し、その後も増え続け、2024年には36万人を超えるという予測となりました。

推計では2036年から37年にかけての「36万7880人」が人口のピークで、その後は緩やかに減り続け、2053年に35万人台、2061年に34万人台となり、最終予測年の2065年には34万622人まで減少を続けます。

ラッシュ緩和は当面難しい状況か

出生数から死亡数を引いた「自然増減」は、2026年に初めてマイナスとなり、その後はマイナスの数が増え続けます。転入から転出を引いた「社会増減」はこの先もプラスを維持しますが、2037年に初めて自然増減のマイナス分をまかない切れなくなり、人口が少しずつ減り続けます。死亡数が出生数を上回るため、転入の多さだけでは区の人口を維持できなくなるわけです。

なお、市が住民基本台帳で集計した今年3月31日現在での港北区人口は34万3878人のため、今年は35万人を突破するとしている推計値と実態との違いもみられますが、現時点では、この先20年程度は人口が増加傾向にあるのは間違いない様子です。

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【参考リンク】

横浜市将来人口推計(2018年3月27日公開)