【2022年の記事です】勇気を振り絞って実施した「3年ぶり」の夏祭りに、多くの人々の“笑顔”があふれていました。
港北区最南部・篠原地区の仲手原奉賛会(押尾泰典会長)と仲手原自治会は、先週末(2022年)8月27日(土)と28日(日)の2日間、3年ぶりとなる「なかてはら夏祭り」を開催。
27日夜には仲手原二丁目公園での「盆踊り」と「夜店」、28日午前には、仲手原町内での「子ども山車(だし)引き」をそれぞれおこない、夏の終わりのひとときを彩りました。
仲手原地区では、過去2年間、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、多く地域の人々が集う形態での夏祭りの実施は見送られてきました。
「賛否がありましたが、今年は実施に踏み切りました」と語るのは、“熱い想い”で実施を決断した(町会関係者)という、同自治会の斉藤眞幾男会長。
盆踊り会場への入場を500人までに制限したほか、山車引きにおいても「事前申込制」での実施を決行します。
斉藤会長が地域の人々との話し合いを重ねて実施を決断した大きな理由に「地域コミュニティが失われてしまわないか」という、大きな危機感があったと明かします。
「コミュニティ」を諦めない、“熱い想い”伝わり盛況に
初日(27日)の盆踊りでは、検温や手指消毒をおこなった印としての「青いリボン」を500人分用意していたものの、「3回転する盛況ぶりでした。入場制限をおこなうほどで、その列は100メートルを超えていたほどだったかと思います」と斉藤会長は、あまりの反響の大きさに驚いたと語ります。
翌日(28日)の「山車引き」でも、当初は人数制限を設けない予定でしたが、「事前に参加を募ったところ、子どもだけで100人弱もの申し込みがありました。付き添いの保護者を含めると150人ほどになるので、半分づつスタートして途中交代する方法での実施を決断しました」と、町内を周るルートの途中で“中継地点”を設けて交代して山車を引くというアイデアを敢行。
雨が降りはじめるタイミングでの山車のスタートとなる悲運もありましたが、子どもたちや随行する保護者らは、音声テープでの「わっしょい」の掛け声が流れる中、普段歩く街を違う雰囲気で練り歩く楽しさを笑顔で分かち合っているかのようでした。
新型コロナウイルス感染症の影響が今後どのように広がっていくのか。いつ感染症は収まるのか。先が見えない状況の中でも「地域コミュニティづくり」を諦めない仲手原地区の挑戦に、地域内外からの大きな注目が集まりそうです。
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【参考リンク】
・仲手原自治会公式サイト ※「感染防止に充分な配慮をしながら実施」する旨の開催告知をおこなっていた