新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト
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町内の回覧いつでもスマートフォンで見られるようにすることで、若い世代も地域に関心を持ってほしい――。

篠原園地から見た篠原台町の住宅地

港北区の南東端に位置する篠原台町の自治会が休止状態にあったホームページを復活させ、地域の生活情報を発信するべく奮闘しています。かつて神奈川県知事が住む公舎も置かれていた著名住宅地で、住民の挑戦が始まりました。

港北区内を走る東急東横線の沿線では、もっとも南に位置する篠原台町は、港北区内にありながら、最寄りは白楽駅(神奈川区白楽)。自治会の会館も区外となる白幡町の商店街内に位置するなど、神奈川区内が主な生活圏となっています。

白楽駅から徒歩約5分、白幡の商店街内にある篠原台町の自治会事務所。「町内に自治会館を建てたいのですが、なかなか適地が見つからず、家主の方のご協力もあってお借りしています」(会長の片山さん)

1990年代までは知事公舎が町内に置かれ、その庭園の一部が現在も「篠原園地」として残されるなど緑の多い高台の住宅地である一方、一戸建ての適地として古くから人気を集めたこともあって、現在は高齢化が進んでおり、篠原台町で65歳以上の人口は約25%(2020年3月時点)。

横浜市の平均(約25%)とは同水準であるものの、港北区の高齢化率(65歳以上)は19.7%(同)で、生活圏が同じ神奈川区21.6%(同)と“若い区”のなかでは若干高い率となっています。

会長の片山さん(左)とホームページ担当の平野さん。片山さんの胸ポケットにはスマートフォンが見える

今回のホームページ開設について、篠原台町自治会で会長をつとめる片山卓也さんは、「若い世代はインターネットで情報を収集することが多く、回覧板の内容をいつでも見られるようにすることで、自治会活動に関心を持ってもらいたかった」と話します。

実は片山さんは現役時代、東京工業大学(東京都目黒区)や北陸先端科学技術大学院大学(石川県能美市)で活躍した学者で、学生と常に接する環境で長年過ごしていました。

「若い世代に目を向けてもらうことで、地域活動の活発化につなげたい思いがあります」(片山さん)

篠原台町の掲示板は町内に8カ所ある

加えて、自治会活動に目を転じると、回覧板による情報共有では、「早く次へ回さなければ」との思いからじっくりと目を通せないことがあるうえ、町内にある8カ所の掲示板は「せっかく見に行っても掲示が終わっているケースがあり、『何かできないか』との声も役員に届いていた」(同)といいます。

昨年(2020年)春から続く新型コロナウイルス禍や、スマートフォンの普及といった世の中の環境も同自治会のホームページ開設を後押ししました。

高台に位置する篠原台町の住宅地、写真中ほど奥に見える白い建物は町内にある「大谷学園・清心女子高校」

かつて篠原台町では、2011(平成23)年2月から篠原地区の総合サイト「わがまち篠原」のなかにホームページを開設していたものの、更新担当者が作業できなくなり、2014(平成26)年11月から休止状態となっていた経緯があります。

「これをなんとか復活させたい」(片山さん)との強い思いをうけ、同自治会の平野恵子さん更新が容易な無料サービスをインターネット上で探し出し、今年1月から制作を開始。ホームページ担当として数名が週に1回程度の頻度で作業を行い、準備を進めてきたといいます。

「アメーバ・オウンド(Ameba Ownd)」を使って開設した篠原台町の新しいホームページ

同自治会が利用しているのは、株式会社サイバーエージェント(東京都渋谷区)が開発した「アメーバ・オウンド(Ameba Ownd)」という無料のホームページ作成サービスで、スマートフォンでの閲覧にも対応。

同様のサービスは「Jimdo(ジンドゥ)」や「Wix(ウィックス)」など複数が存在するなかで、「あまり専門的でなく、少し勉強すれば更新作業ができるようなサービスを選んだ」(平野さん)と明かします。

現在、ホームページは、毎月の回覧内容を画像で見ることができるほか、掲示板に掲出しているチラシ類なども公開。もし、各家庭に届けられた回覧板を見逃したとしても、インターネット上から見られる環境を確保しています。また、入会届や自治会のPR文章といった資料もダウンロードできるようにしました。

今はまだ、ホームページでの情報発信は始まったばかり。「多くの方に見てもらうためには、『みんなが見たくなる情報』『生活に役立つ情報』の発信が大切と考えています」と片山さんはいいます。今後も少しずつ内容を充実させていく考えです。

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【参考リンク】

篠原台町自治会のホームページ

わがまち篠原(篠原地区の総合サイト)