港北区内で菊名地区など2地区の連合町内会が「連続無火災」表彰を受けました。
先月(2021年)3月22日、「市民防災の日」港北区推進委員長(栗田るみ前港北区長=在職時)は、連続無火災期間の表彰基準を達成した菊名地区連合町内会(金子清隆会長)と高田町連合町内会(宮田寿雄会長)の2地区に対する表彰をおこないました。
自治会・町内会の世帯数によりその表彰基準が設定されており、「1万世帯以上」の菊名地区は半年間(180日)、「5千世帯以上1万世帯未満」の高田地区は、1年間(365日)という期間の「無火災」を達成したという地域ぐるみでの功績を称えるものとして実施。
本来ならば1月中にも表彰を行う予定でしたが、新型コロナウイルス禍での緊急事態宣言の発出もあり、3月に宣言が明けたタイミングでの表彰になったといいます。
菊名地区の会長で、新横浜町内会でも活躍する金子清隆会長は、「消防、警察、消防団の連携や地域住民のパトロール、そして防犯カメラの設置といった地道な対策により達成することができました」と今回の達成を喜びます。
ここ数年間、火災発生への苦悩を抱いてきたという、同連合町内会エリアにある菊名北町町内会の長井貞道会長も、「ゴミ捨て場など、地域エリア内での放火被害が相次いでいましたが、防犯カメラや地域住民のパトロールによる“目撃情報”によりストップすることができました。地域の“目”の大切さを痛感しています」と、地域ぐるみでの火災発生を防ぐ取り組みの大切さを痛切に感じているといいます。
港北消防署(大豆戸町)の総務・予防課の担当者は、「3月24日現在で、火災件数は昨年と同じ18件となっていますが、建物火災に限っては3件増加しており、火災による死者は昨年1年間で発生しませんでしたが、今年に入りすでに3人の方が亡くなっています」と、港北区内で発生した火災の被害状況を嘆きます。
さらに、「今年亡くなった3人は、いずれも65歳以上の高齢者でした。高齢者がいるご家庭は、火の取り扱いには十分注意してください。また、逃げ遅れを防ぐためにも、住宅用火災警報器を設置していないご家庭はすぐに設置してもらえれば」と、より一層の火災予防を呼び掛けます。
一人ひとりの注意はもちろん、地域ぐるみでの火災予防の呼び掛けを継続し、さらに「火災警報器」といった機器設置による対策も、これからの「無火災」継続には大切な鍵となりそうです。
【関連記事】
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・下田町・綱島西で死者が発生する「火災」相次ぐ、火の扱いに警戒呼びかけ(横浜日吉新聞、2021年1月27日)
【参考リンク】
・市民防災の日とは何ですか~Q&Aよくある質問集(横浜市)
・菊名地区連合町内会の紹介(港北区連合町内会)
・つなぎ塾トーク<第2回:菊名北町の今>~大規模町内会での広報・情報共有のあり方とは(港北つなぎ塾:港北区・一般社団法人地域インターネット新聞社)※菊名北町町内会のサイト運営についてなど