大倉山駅には消防キャラクターも登場――火災がより起きやすい冬。いよいよ迎える「年末年始」の警戒を、消防署員が区内各所で呼び掛けます。
横浜市消防局は、“市民生活の安全・安心”を目標とした、消防署と消防団の連携による「年末年始消防特別警戒」を実施すると発表。
今週(2022年)12月20日(火)から来年(2023年)1月4日(水)までの16日間、港北消防署(大豆戸町)も港北消防団と連携し、港北区内の各駅周辺や日産スタジアムなどの集客施設、商店街や神社などの巡回を実施し、火災防止の広報をスタートしています。
また、きのう12月21日(木)の午後から夕刻にかけての時間帯には、東急東横線の区内各駅(妙蓮寺駅、菊名駅、大倉山駅、綱島駅、日吉駅)で、火災防止の呼び掛けやチラシなどの配布も実施。
大倉山駅には、吉田崇(たかし)港北消防署長や、市消防局のマスコットキャラクター「ハマくん」も登場。
横浜アリーナ(新横浜3)やトレッサ横浜(師岡町)、JR小机駅(小机町)などでは、期間中、「デジタルサイネージ」を活用した火災予防を呼び掛ける広報をおこなっているといいます。
リチウムイオン電池は「小型家電回収ボックス」へ
港北区内の今年(2022年)の火災発生件数は60件(12月21日までの集計)となっており、「昨年より増加傾向にあります」と、同消防署で広報を担当する予防係長の千葉陽(あきら)さん。
今年(同日まで)の火災発生件数のうち、死者は1人減の3人、負傷者は3人減の6人、焼損床面積も減っているとのことですが、「港北区内では電気機器の火災が最多となっており、続いてたばこの火の不始末、“たこ足配線”といった電気の配線器具を起因とした火災も多くなっています」と、日常生活で使用する「電気」関連の火災が増えていることを、多くの人々に知ってもらいたいとのこと。
特に、港北区内でも「リチウムイオン電池」の火災が発生。
「燃やすごみ」に出してしまうことで、ごみ収集車内で強い圧力を受けて発火した事例も発生してしまったといいます。
「リチウムイオン電池は、圧力や強い衝撃を受けると発火したり爆発したりと大変危険です。廃棄の際は、必ず、区役所や収集事務所などに設置されている『小型家電回収ボックス』に出してもらえれば」と、使う時、また捨てる際の注意事項についても広く呼び掛けます。
リチウムイオン電池は、電動自転車や掃除機のバッテリー、携帯関連機器など身近な場所でも“活躍”しているだけに、その危険性を認識し、正しく分別をおこなうことでの火災予防に取り組みたいものです。
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【参考リンク】
・消防署と消防団が連携して『年末年始消防特別警備』を実施します!(横浜市消防局)
・【注意】リチウムイオン電池の火災が増加しています!(港北消防署)
・小型家電回収ボックス設置場所一覧(横浜市資源循環局)
・港北区内の火災・救急状況について(11月17日現在・PDFファイル)(港北区連合町内会)