氷の上を「EV(電気)レーシングカート」で速さを競う――。まったく新しいコンセプトの“氷上モータースポーツ”で、初めてとなる大型大会が今週末(2020年)10月3日(土)に「KOSE新横浜スケートセンター」で開かれます。今までに見たことがないモーターレースが新横浜で繰り広げられそうです。

10月3日(土)にKOSE新横浜スケートセンターで開かれる「第1回 SDGs ERK on ICE~氷上の電気レーシングカートの祭典」の公式サイト
今回が第1回となる「SDGs ERK on ICE~氷上の電気レーシングカートの祭典」(ERK=電子レーシングカート)と名付けられた氷上モータースポーツ大会は、四半世紀超にわたって電気自動車(EV)の普及に取り組んできた市民団体の一般社団法人日本EVクラブ(世田谷区、舘内端代表理事)が主催。
SDGs(持続可能な開発目標)をモータースポーツの分野から達成していくうえで、エコな電気レーシングカートを使って氷上で競うというコンセプトを考案し、昨年(2019年)7月にはKOSE新横浜スケートセンターでテストイベントを行っています。
現在のモータースポーツは郊外部に広大なレース場が必要で、二酸化炭素(CO2)の排出削減という点からも課題があるとの考えから、エコで都市型の競技へ転換を模索するなかで、会場として全国の都市部に200カ所近くあるスケート場に着目。
電気レーシングカートのスタッドレスタイヤにスパイクを打ち込み、氷上で走行してみたところ、適度に横滑りしながらも滑らかに走るというドライビングの新たな世界観が得られたといいます。
陸上のように時速100キロを超えるような速度は出せないものの、新横浜で開いた昨年のテストイベントでは、小学生から70歳以上の高齢層まで、幅広い層の人が電気レーシングカートを運転できることがわかり、「より多くの方に楽しんでいただきたい」(主催者)と、今後は全国のスケート場で大会やイベントの開催も視野に入れているとのことです。
10月3日(土)の大会ではモータースポーツのジャーナリストらによる8チームが優勝を競う追い抜き戦を行うほか、2人乗り電気フォーミュラーカーのデモ走行も予定。
開催時間は13時から15時30分まで、新型コロナウイルスへの感染対策から最大200人に限ってスタンドでの観戦(1人500円、小学生以下無料)を可能とし、9月30日(水)18時までにインターネット上から事前申し込みが必要です。
【当日の様子】
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・日本初の“氷上モータースポーツ”を提案、7/13(土)に新横浜で無料公開イベント(2019年7月9日、前年のテストイベント)
【参考リンク】
・10月3日(土)13時~15時30分「第1回 SDGs ERK on ICE~氷上の電気レーシングカートの祭典」の案内ページ(日本EVクラブ)