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相鉄・JR直通線の開業当初は東京駅方面へ乗り入れることはなく、新宿駅方面への運行が基本となりそうです。横浜市の林文子市長が明らかにしたもので、開業時期については「平成31年度下期(2019年10月~2020年3月)には確実に開業できるものと考えている」とし、準備が順調であるとの認識を示しました。

相鉄による「都心直通プロジェクト」のページに掲載された地図でも、相鉄・JR直通線は品川・東京方面へはつながっていない(同ページより)

きのう(2018年12月)11日に開かれた横浜市会で、青葉区から選出された行田朝仁議員(公明党)の質問に答えたもので、同市長は「工事は最終段階を迎えている」といい、「営業主体等により運行計画や路線名称など開業準備は順調に進められているので、予定通り、平成31年度下期には確実に開業できるものと考えている」と述べました。

一方、相鉄・JR直通線から品川や東京駅方面への乗り入れについては、「接続する横須賀線等の運行が高頻度で、設備上、多方面へ向かう運行本数の確保が困難であることから、開業時は新宿方面への運行を基本にしているとJR東日本からは伺っている」と答弁。

相鉄がJR直通線用に開発中の新型車両(ニュースリリースより)

「相鉄・JR直通線の利用状況や、相鉄・東急直通線(2022年10月~2023年3月開業予定)を含めた利用状況や運行計画等を踏まえ、引き続き関係機関に申し入れる」との考えを示しました。

先月、横浜市などの県内自治体で構成する「神奈川県鉄道輸送力増強促進会議」も、JR東日本に対し「一層の利便性向上とともに、沿線地域の活性化や、事故や災害時における代替経路の確保などの効果が期待できます」として品川・東京駅方面への乗り入れを初めて要望していましたが、現時点では難しい状況です。

相鉄・JR直通線は、最速で来年10月、遅くとも2020年3月末までに開業し、当初は渋谷や新宿駅方面へ乗り入れる形で運行が始まることになりそうです。

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【参考リンク】

相鉄「都心直通プロジェクト」のページ

JR東日本「輸送改善プロジェクト」(相鉄・JR直通線など)