きたせんの利用者はまだ少数のようです。横浜市市民局は昨年(2017年)11月にインターネットのモニターである「ヨコハマeアンケートメンバー」を対象に首都高速道路「横浜北線(通称:きたせん)」(約8.2km)に関するアンケートを実施し、その結果が今年1月4日に発表されました。
このアンケートは、ヨコハマeアンケートメンバー3847人のうち、32.2%の1122人から回答を得られたもので、知名度や利用状況など14項目にわたって尋ねています。
昨年3月にきたせんが開通したことを知っているかどうかの設問では、65.2%が「知っている」と答える一方、34.6%は「知らなかった」と回答。自家用車をはじめ、バス・タクシーなどへの同乗も含めた利用状況を尋ねると、79.1%が利用したことは「ない」と答えています。
利用したことがない理由については、「移動手段は公共交通(電車、路線バス)が中心であるため」が55.5%で最多。41%の「目的地と方向が異なるため」と合わせて2つの理由が大半を占めました。このほか「カーナビに未掲載なため」(7%)や「目的地までの所要時間が大きく変わらないため」「通行料金が高いため」(各5%)といった声に加え、「第三京浜道路港北インターチェンジで出入りできないため」(2.9%)や「横浜北線の馬場出入口(現在工事中)が開通してないため」(2%)といった回答もありました。
きたせんと東名高速道路をつなげる「北西線」が2020年までの開通を目指していることに対しては、「横浜都心部と東名高速道路が接続するので便利になる」との意見が61.1%でトップとなり、「保土ケ谷バイパスや一般道路の混雑緩和を期待している」も57.8%で2位でした。
きたせんの利用者が飛躍的に増えるのは、2020年の北西線開通以降のことになるのかもしれません。
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【参考リンク】
・横浜北線(高速道路)に関するアンケート結果について(横浜市、2018年1月4日公表)