篠原町に更地のままで置かれている市の再開発用地は、「スポーツの場」として開放されることはあるのでしょうか。横浜市は先月(2018年2月)、市内でスポーツができる環境づくりを進めるため、市が保有する土地のうち、暫定利用が可能な8カ所を公開。このなかには篠原町内にある2600平方メートル超の用地が含まれていました。
これは横浜市会の「健康づくり・スポーツ推進特別委員会」に提示されたもので、市が保有する1000平方メートル以上の土地を洗い出し、暫定利用の有無や土地の形状、傾斜の有無などから、スポーツの場として活用できそうな場所を抽出。52あった土地のうち条件がそろったのはわずか8カ所でした。
その1つである篠原町1051番地の土地は、岸根公園駅から約500メートル、新横浜駅の篠原口からも約650メートルという位置で、岸根公園方面へ抜ける坊海道(ぼうがやと)と呼ばれる主要道沿いにあります。市財政局の資料などによると、都市整備局都心再生課が再開発事業の用地として確保しており、現在は更地になっているといいます。
今回、横浜市会に提出された資料では、現時点で「暫定的な利用が検討できる土地」としているものの、具体的な活用スケジュールが決まってはおらず、騒音面などから住宅地と隣接しているという点に懸念もあります。一方で、岸根公園駅と新横浜駅の両駅からアクセスが可能で、周辺の住宅開発も進んでいるだけに暫定開放へ向けての動きが期待されます。
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【参考リンク】
・財政局等保有土地に係る調査について(報告)(PDF、2018年2月9日、横浜市会「健康づくり・スポーツ推進特別委員会」)
・「暫定的な利用が検討できる土地」としてあがっている篠原町1051外10(約2600平方メートル)の場所(グーグルマップ)