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環状2号線と貨物駅に挟まれた一画に地下駅が設けられ、地上部2万2000平方メートルが開発される(2015年7月の「都市計画市素案説明会」の横浜市資料より)

2023年3月末(平成34年度下期)までに「相鉄・東急直通線」が開通すると、新横浜の隣駅となる羽沢(神奈川区)は、新横浜と小机や新羽など4つのエリアから成る“新横浜都心部”に位置付けられたエリアの1つ。2020年3月まで(平成31年度下期)の「相鉄・JR直通線」の開通を控え、新たな拠点駅はどのようなまちづくりを行っているのでしょうか。

羽沢駅(仮称)は、新横浜駅から環状2号線を保土ヶ谷方面に約4.5キロ、車だと10分程度の位置に設けられます。かつて倉庫と貨物駅と環状2号線くらいしか見当たらなかった若干“殺風景”とも言えるエリアでしたが、地下新駅が設けられるのを機に、高層マンションや商業施設を新設する計画。すでに都市計画決定も昨年(2016年)3月に行われました。

2016年10月に新横浜側から見た羽沢駅開発予定地の様子

新駅は、現在JRの貨物駅として使われている羽沢駅の西谷(保土ヶ谷区)側、環状2号線と貨物駅構内に挟まれた一画の地下13メートルと比較的浅い位置に設置。その地上部は約2万2000平方メートル(2.2ヘクタール)にわたって整備し、商業施設やマンションとなる中高層ビルが2棟建設されます。

このうち1棟は建物の高さを最高で100メートルまで緩和し、低層部には「商業、医療、子育て支援施設及び農業や大学の活動を支援する施設」(2015年7月の「都市計画市素案説明会」の横浜市資料)を設け、「中高層部には様々な居室面積や間取りの住宅を導入する」(同)とし、低層部の屋上には展望台も作るといいます。

高さ100メートルまでの高層ビルなど開発エリアだけで2棟が新設される(2015年7月の「都市計画市素案説明会」の横浜市資料より、西谷側から見た再開発地のイメージパース)

もう1棟の高さ31メートルまでの中高層建物もマンションとなるものの、低層部に物販店舗や飲食店などを配置する計画です。

新横浜と同様に駅前に環状2号線が通じる新たな拠点駅となる羽沢。3年後の2020年3月末までには「相鉄・JR直通線」の開通とともに開業することになります。新横浜駅とつながる頃には、新横浜都心を形作るとされる小机や新羽とともに、“4本柱”が揃うことになりそうです。

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【参考リンク】

羽沢地区の現況とまちづくりの方針(横浜市)

「神奈川羽沢南二丁目地区 地区計画」都市計画市素案説明会について(2015年7月、横浜市)