新型コロナ禍の「会えなかった」期間を乗り越えて、七夕の日の4年ぶりの“再会”を楽しみたいものです。
来年(2024年)に創建1300年を迎える師岡熊野神社(師岡町)は、今週末(2023年)7月8日(土)と9日(日)の2日間、17時から20時までの予定で、七夕の季節を彩る「第23回 星祭」を4年ぶりにステージや夜店などを一般に公開し開催します。
日本では、奈良時代の755(天平勝宝7)年7月7日に初めて行われたという歴史をもつ「七夕まつり」。
彦星(牽牛・けんぎゅう)と織姫の恋物語をテーマとした行事として、江戸時代にも幕府が五節句(ごせっく)の式日(元旦・桃・端午・七夕・重陽)と定められ、その名も一般に「星祭」として親しまれてきたといいます。
同神社でも「星祭は、数百年前から行われてきました」と、宮司の石川正人さんはそのルーツについて説明します。
現在のスタイルとして開催されるようになったのは、新横浜でのサッカーW杯(ワールドカップ)の開催を翌年に控えた2001(平成13)年。
その“ずっと以前”(石川さん)から、地域との交流を目的として、短冊を近隣の小・中学校や幼稚園に提供し、願いが書かれたものを集めて飾り付けていたといいます。
近郊の学校や園の子どもたちとの交流が目的だったといい、「掲出する短冊は7000枚にも達しています。子どもが書いた短冊を見に、親や、その親である祖父母なども一緒に訪れる、世代を越えたイベントとしてご好評をいただいています」と、“三世代”で楽しめることも、イベントの地域開放に至った大きな“動機”になったとその想いを語ります。
当時、地域の人々と話し合った上、ステージの一般への披露や夜店の出店も決めたことがルーツだと石川さん。
「新型コロナ禍の最中だった2020年から昨年(2022年)までは奉納としての無観客での演奏を行ったのみとなりました」と、関係者のみでやむなく開催したことを振り返ります。
今年は4年ぶりの一般に向けた開催となること、また来年、創建1300年の“節目”を迎えることもあり、「次の100年に向けて、地域の人たちとの交流の場としてあり続けるために数々の催しを行っていきます。ぜひお立ち寄りいただければ」と、開催当日の多くの来訪を呼び掛けています。
なお、「当日は混雑が予想されます。なるべく徒歩でお越しください」と同神社の担当者。
「コロナ禍を耐え忍んだ3年間の賑わいを取り戻すべく、地域の子どもたちや参拝される皆さんの思い出に残る地元のお祭りになってほしいと願うばかりです」(同担当者)との想いを込めて実施する考えです。
演奏会プログラム
7月8日(土)
- 17時30分:太尾小学校音楽クラブ(特設舞台、約15分間)
- 17時50分:短冊コンテスト表彰式(特設舞台、約30分間)
- 18時30分:和太鼓ユニット 三色だんご(特設舞台、約45分間)
- 19時20分:三橋貴風邦楽星組合奏団(拝殿内、約40分間)
7月9日(日)
- 17時30分:星祭祭典(約20分間)
- 17時55分:大曽根夢太鼓どどん鼓(特設舞台、約45分間)
- 18時50分:横浜雅楽会(特設舞台、約70分間)
*夜店の出店や地元の野菜即売会は両日共に17時からを予定。ステージなども多少の時間変更や変動がある可能性有とのことです
短冊協力
- 横浜市立樽町中学校
- 横浜市立師岡小学校
- 横浜市立太尾小学校
- 横浜市立大綱小学校
- 横浜市立大曽根小学校
- 横浜市立綱島東小学校
- 横浜市立駒岡小学校
- 横浜市立獅子ケ谷小学校
- 尚花愛児園
- 三ツ池幼稚園
- つばき駅前児童くらぶ
- 樽町白梅幼稚園
- 社会福祉法人横浜鶴声会(えみ保育園等)
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
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