みなとみらい地区では、3つ目の新設となる大型音楽ホールが今年(2023年)9月にオープンします。
高級賃貸や高級住宅の仲介事業などを展開する株式会社ケン・コーポレーション(東京都港区)などは、西区みなとみらい6丁目で2万人収容の音楽ホール「Kアリーナ横浜」を9月24日にオープンすると先週1月26日に発表しました。
Kアリーナ横浜は、横浜駅東口から徒歩約11分(工事中の歩行者デッキ完成後は徒歩約9分)、みなとみらい線の新高島駅から徒歩約5分の場所に建てられている音楽ホールで、「すべては『音楽』を楽しむために」とのコンセプトのもと音楽に特化しているのが特徴です。
地上9階・高さ約45メートルの建物内には、2万33席を配置し、すべての座席がステージ正面を向くように三層構造の扇形に設計。
音楽と飲食を楽しむ、との考え方から各座席には2個のカップホルダーを装備し、館内には11カ所の売店や、飲食物を提供する約400席のミドルラウンジを設置。バーラウンジやVIPエリアの専用ロビーなども設けるといいます。
また、一連の「Kアリーナプロジェクト(街区名称:ミュージックテラス)」では、Kアリーナ横浜に隣接して26階建てのホテル棟「ヒルトン横浜」と21階建てのオフィス棟「Kタワー横浜」の建設も同時に進行中です。
Kアリーナ横浜のオープンと同時に開業するヒルトン横浜は、スイートを含む全339室を設ける“高級ホテル”。また、Kタワー横浜も今年7月に竣工を予定します。
かつて横浜F・マリノスの練習場「マリノスタウン」(2015年閉鎖)などが位置した場所で進むこれらのKアリーナプロジェクトは、みなとみらい地区のなかでも横浜駅から徒歩圏内となっているのが特徴。
現在、Kアリーナの公式サイト上には横浜駅からの歩行者アクセスルートは明示されていないものの、11分程度でアクセスが可能としています。
横浜駅からは駅方面と接続する「はまみらいウォーク」で日産グローバル本社や富士フイルム横浜みなとみらい事業所方面へ向かうルートが最短となりそう。
また、Kアリーナなどが建つエリアに向けては、横浜市が「(仮称)高島水際線デッキ」と名付けた歩行者デッキの整備を進めており、現時点では今年10月ごろに供用開始を計画。これが完成した場合、横浜駅からKアリーナまで徒歩9分ほどに短縮されるとのことです。
みなとみらい地区では、新型コロナウイルス禍の初期だった2020年3月に大型ライブハウススタイルの「KT Zepp Yokohama(KTゼップヨコハマ)」(1251席=立席時は約2150人収容)が完成し、開業を延期する形で同年7月には「ぴあアリーナMM」(最大1万2141人収容)の営業もスタートしています。
それぞれ規模や役割は異なりますが、いずれもみなとみらい地区にあり、みなとみらい線の新高島駅やみなとみらい駅、JR・地下鉄ブルーラインの桜木町駅などアクセスルートが多彩です。
「横浜」というくくりで考えた場合、音楽関連の公演では同じ市内にある「横浜アリーナ」(1万2000人~1万7000人収容可能)が競合となる可能性もあります。今後、新横浜の街にどのような影響を与えていくのでしょうか。
【関連記事】
・みなとみらいの「ぴあアリーナ」は来年4月開業、音楽専用で1万人収容(2019年7月12日、こちらは2020年開業済み)
・みなとみらいで相次ぐ「音楽アリーナ」計画、横浜アリーナより巨大施設も(2017年11月11日)
【参考リンク】
・Kアリーナ横浜(2023年9月24日オープン予定、2万33席)※Kアリーナの建つ場所はこちら(グーグルマップ)
・ぴあアリーナMM(2020年7月オープン、最大1万2000人超収容、みなとみらい駅が最寄り)
・KT Zepp Yokohama(KTゼップヨコハマ)(2020年3月オープン、1251席=立席時は約2150人収容、新高島駅が最寄り)