青空の下開催された「3年ぶり」出初式で1000人超が“1年のスタート”の感動を分かち合いました。
きのう(2023年)1月7日(土)午前に開催された横浜市港北区の「消防出初式(でぞめしき)」(同実行委員会、港北消防署、港北消防団主催)。
新型コロナウイルス禍により2021年開催は中止、2022年は式典のみの開催となっていましたが、3年ぶりの“リアル”での開催となったこの日は、数日前からの天気予報では予想できなかった晴天に。
青空の下おこなわれた「一斉放水」のシーンでは、角度によっては美しい虹が浮かびあがるなど、集まった1000人超が、出初式のラストを彩るシーンの感動を分かち合っていました。
会場となった新横浜公園第一駐車場(日産スタジアム・小机町)には、朝7時過ぎから港北消防署員や、消防団員が順次“集結”。
市内最大の人口36万人超を抱える港北区で活動する第一分団から第八分団までの消防団員約360人や消防署員約80人、横浜市消防音楽隊の演奏者20人、約400席設けられた来賓・表彰者席、一般席に来場者が訪れ、立ち見スペースや会場外の芝生斜面や道路などにも家族連れなどの観客が多数来場していました。
この日は、山中竹春横浜市長も来場し、「横浜市長表彰」の代表者に表彰状を授与。あいさつの言葉を述べたほか、消防団による「車両分列行進」まで見学するというシーンも。
消防音楽隊による分列行進にあわせたパレード曲の演奏や岸根囃子(はやし)連による「お囃子」と獅子舞、横浜市鳶(とび)工業連合会 神港(しんこう)鳶職組合(金子一郎組合長)の組合員による「古式消防演技」として江戸時代の町火消(まちびけし)からの伝統を継ぐ纏(まと)いの振込みや梯子(はしご)乗りも披露され、会場をそれぞれが盛り上げていました。
例年と比較すれば、新型コロナ対策としてソーシャルディスタンスの確保のための座席数の減少(前回は700席設置)や、園児・小学生などによる演奏と団員の分列行進をおこなわないなどの対応策が取られた今回の開催でしたが、特に市長の来場については「(近年では)前例がない」(消防関係者)ことだといいます。
最後の「総合訓練」は、震災時を想定した「救助救出訓練」と「火災対応訓練」の2部構成でおこなわれ、“いつ発生するか分からない”災害対応の必要性を、多く来場者が“リアリティ”の中で感じる実践的なものとしておこなっていました。
消防団員・署員やによる車両の集結や訓練の迫力に、来場した人々の多くの人々が満足したかのような表情も。
現在、人口増加がみられる港北区内であっても、消防団員の高齢化や人員不足が今後さらに見込まれることもあり、これから先の「地域防災力」をより強化していくためにも、“自分ごと”として、特に子育て世代などの「若い世代」が消防活動についても理解を深め、地域での防災活動に積極的に参画していくことが望まれます。
【当日の様子】
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
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【参考リンク】
・2023年1月7日(土)10:00~「港北区消防出初式」の案内ページ(港北消防署)
・新横浜公園の全体マップ(新横浜公園のサイト)※ 会場の「第1駐車場」は、しんよこフットボールパークのとなり)