新横浜駅や区役所前で子どもたちが「防災アンケート」に挑戦。通りかかる人々の“声”を学びに生かします。
横浜市立大豆戸小学校(大豆戸町、田副聡校長)は、3年生児童約100人が「総合的な学習の時間」の授業で初となる街頭でのアンケートに挑戦。
先週(2022年)11月14日(月)と16日(水)に新横浜駅北口「東広場」(横浜アリーナ方面出口、新横浜2)で、翌17日(木)には大豆戸町の横浜市港北区役所(港北区総合庁舎)前で、クラス・グループごとに通りかかる人々に声をかけ、回答を記した画用紙にシールを貼ってもらうスタイルでの「防災」に関するアンケートをおこないました。
今年の夏に大手警備会社を招き「防犯・防災教室」を実施したところ、「子どもたちは“自分、そして家族の命を守りたい”と、防災をメインテーマとして授業を進めることになりました」と、同小学校に着任し8年目になるという松永裕司教諭。
どのようにすれば、自分や家族の命を守ることができるのか。
「インターネットなどでの学びがコロナ禍で多くなっていましたが、今回は実際に街に出て、地域の人々の声を集めようということになりました」と、子どもたちの思いを受け、街頭インタビューをおこなうことになったと松永教諭は説明します。
「あなたがとりくんでいる防さい(防災)はありますか」と書いた画用紙に、「はい」、「どちらでもない」、「いいえ」の3つの回答項目を設定。
2日目の挑戦となった16日(水)は3年1組の児童約30人と、担任の野村千裕(ちひろ)教諭、伊藤亮太教諭が新横浜駅前に来訪。「アンケートを実施しています」と声をそろえて呼び掛ける工夫も。
約30分の時間内に、約100人の回答を得るという“成果”を持ち帰ることになりました。
アンケートの実施日以降も、防災士を招いてのワークショップにも取り組んだとのことで、「“子どもたちから始まる防災”を一緒に追求していくことができれば」と松永教諭。
学びの成果は、12月初旬にも開催予定だという学内での「まめど学習交流会」(文化祭)で“中間報告”として披露、最終的には3月までにその成果をまとめあげる予定とのこと。
区内各校で「地域とともに歩む」学校らしい取り組みが進む中、今回の学びの成果が、どのように、これからの「地域防災」に役立っていくのか。
近い将来、地域を支えていくであろう子どもたちの「学びの行方」に、今後大きな注目が集まりそうです。
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