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菊名・妙蓮寺エリアにある東横線の踏切が改良が必要であると指摘されました。国土交通省は今月(2022年)1月21日、「改良すべき踏切道」として全国の63カ所を指定し、このなかには菊名3丁目に位置する「菊名3号踏切」が入っています。

旧綱島街道上にある「菊名3号踏切」、手前の道路と比べ踏切内が狭くなっている

「踏切道改良促進法」に基づき、国土交通大臣が「改良する必要がある踏切道」として指定したもので、神奈川県内では小田原市内にある小田急の踏切と、菊名3号踏切の2カ所が対象。

菊名3号踏切は東急東横線の菊名駅と妙蓮寺駅間にあり、所在地は菊名3丁目ですが、菊名2丁目や1丁目との境に位置し、菊名駅方面へ一方通行となっている旧綱島街道(市道菊名六角橋線)が横切っています。

臨港バス「鶴01系統」のルートにもなっており、遮断機が上がり出発したが昼間でもすぐに次の警報音が鳴った。列車が運行している朝5時から深夜1時までの20時間で見ると、1時間あたり約35本の列車が通過する計算

臨港バス「鶴01系統」(鶴見駅西口→菊名橋→富士塚→菊名駅前)の走行ルートとなっているほか、港北小学校などの通学にも使われており、前後の道路上にはスクールゾーンを示す緑色の舗装が行われていますが、踏切内には歩行者用のスペースは設けられていません。

昨年9月末時点で国交省が公表したデータでは、菊名3号踏切における1日あたりの自動車通行量は2085台で、歩行者などが2315人。列車の通過本数は696本で、ピーク時には遮断時間が最大で1時間あたり36分間になるとのこと。

富士塚側から見た「菊名3号踏切」、スクールゾーンの緑色舗装は踏切手前で途切れている

国交省によると、踏切前後の道路と比べて踏切内での歩道が狭いことから指定となったもので、今後は市道の管理者である横浜市と東急電鉄が改良方法を検討することになるといいます。

同踏切は自動車・歩行者ともに一定の通行量があり、列車の通過本数も多いだけに踏切内での歩行者スペース確保などの対策が求められます。

なお、港北区内の東横線では錦が丘のロータリー近くにある「菊名1号踏切」をはじめ、8カ所(菊名1号~4号踏切、妙蓮寺1号~4号踏切)の踏切が設置されており、菊名駅と白楽駅間では神奈川区内(妙蓮寺5~6号踏切)も合わせると計10カ所が設けられています。

【関連記事】

国交省が妙蓮寺駅近くの「狭い踏切」に改良求める、立体交差化へ再検討なるか(2019年2月13日、立体交差の議論は始まっていない)

【参考リンク】

改良すべき踏切道 63箇所を新たに指定し、踏切道対策を進めます(国土交通省、2022年1月21日発表)

踏切安全対策実施計画(横浜市道路局、踏切改良の実施例など)