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国土交通省は今月(2019年2月)8日、「改良すべき踏切道」として全国176箇所を指定し、そのなかには東急東横線の妙蓮寺駅近くにある「妙蓮寺3号踏切」(仲手原2)が含まれていました。

今回、国交省から「改良すべき踏切道」として指定された「妙蓮寺3号踏切」(仲手原2)

同省では2016年までに「緊急対策の検討が必要な踏切」などとして全国824箇所を2回に分けて指定。これまでに東横線菊名駅近くの「菊名1号踏切」(錦が丘)が“開かずの踏切”として、また妙蓮寺駅前の「妙蓮寺1号踏切」(菊名1)は“歩行者ボトルネック踏切”として指定され、市道の管理者である横浜市などはカラー舗装や路面標示などの対策を行っています。

今回の妙蓮寺3号踏切は、旧綱島街道から大口側の住宅街へ向かう狭い踏切で、「付近に老人福祉施設、障害者支援施設その他これらに類する施設があるものであって高齢者又は障害者の通行の安全を特に確保する必要があるもの」(踏切道改良促進法施行規則第2条第9号)として指定されたとのことです。

妙蓮寺駅周辺から白楽駅間にある11箇所の踏切は歩行者の数が多い(妙蓮寺駅前)

改良が必要な踏切として国が指定したため、市などが何らかの対策を講じることが予想されますが、市は東横線の白楽駅から妙蓮寺駅周辺の3.1キロ区間にある11箇所の踏切道を無くすため、連続立体交差化を行う検討区間としています。

ただ、検討区間は妙蓮寺エリアのほかに横浜市内で5箇所を指定。このうち妙蓮寺駅周辺は踏切の数と歩行者の数では市内最多だったものの、自動車の数がそれほど多くなかったこともあり、2016年3月の立体交差化の事業化選定では相模鉄道本線が鶴ケ峰駅周辺(旭区)が選ばれ、妙蓮寺エリアは“落選”しています。

今回の“改良指定”により、市が立体交差化の再検討へ動き出すことはあるのでしょうか。

【参考リンク】

改良すべき踏切道の指定(第4弾)~新たに176箇所を追加、合計1000箇所になりました(2019年2月8日、国土交通省)

踏切の安全対策について(横浜市道路局)

妙蓮寺3号踏切の場所(仲手原2)(グーグルマップ)