新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

新署長が、「悲惨な事故から命を守る」ための、「心に響く」交通安全運動を呼び掛けます。

今週(2021年)9月21日からスタートした「秋の全国交通安全運動」にあわせ新横浜駅前交番で「出発式」がおこなわれた

今週(2021年)9月21日からスタートした「秋の全国交通安全運動」にあわせ新横浜駅前交番で「出発式」がおこなわれた

神奈川県警港北警察署(大豆戸町)は、今週(2021年)9月21日(火)から来週9月30日(木)までの「秋の全国交通安全運動」の実施にあわせ、新横浜駅前交番(新横浜2)で「出発式」をおこないました。

この日は、新型コロナウイルス感染症対策により、港北署の田村淳一署長や、地域で交通安全を呼び掛ける活動をおこなう5つの団体から各1人が参加地域での交通事故防止に向けた決意を共有し、出動する署員を見送りました。

今年3月に着任した田村署長は「悲惨な事故から区民を守りたい」との使命感を感じているといい、“心に響く”交通安全運動をと署員らに訴えた

今年3月に着任した田村署長は「悲惨な事故から区民を守りたい」との使命感を感じているといい、“心に響く”交通安全運動をと署員らに訴えた

「出発式」では、田村署長が、「悲惨な交通事故から命を守る。これは私たち港北警察署に与えられた使命。その使命を果たすために、どうか事故のない港北区を目標にして、この運動を通じて交通事故のない意識の向上につながる、心に響くような啓発活動をぜひ積極的に活動を展開してもらえれば」と署員に向けてあいさつ。

署長の言葉に続きあいさつを行った、港北地域交通安全活動推進委員協議会横溝一則会長は、「交通安全に限らず、私たち北区民が安心して暮らしていられるのは、署長様はじめ、警察署員の皆様方のたゆみない努力の結果と大変感謝しています。年末に向け体を大切にし、またコロナに感染しないように職務に励んでもらえれば」と、地域の代表として港北署員を労(ねぎら)い、感謝の意を伝えていました。

港北地域交通安全活動推進委員協議会の横溝会長が署員らの労を労(ねぎら)った

港北地域交通安全活動推進委員協議会の横溝会長が署員らの労を労(ねぎら)った

この日参加した、港北交通安全協会の相沢一夫副会長、港北安全運転管理者会の安齊博仁会長、港北青少年交通安全連絡協議会の峪(さこ)文隆会長、港北交通指導員連絡協議会の田辺孝雄会長の紹介も行われた後、港北署の各部隊が駅前交番から出動

白バイ2台と警察車両4台が出発した後、田村署長や交通課の担当者、各会の会長らが新横浜駅北口ペデストリアンデッキ(歩道橋)に移動し、交通安全運動のチラシや啓発グッズを配布しながら、身近な場所での交通安全を呼び掛けていました。

港北署員や各団体の会長らが見守る中、白バイ、警察車両の順に新横浜駅前交番から港北区内各所のパトロールに出発した

港北署員や各団体の会長らが見守る中、白バイ、警察車両の順に新横浜駅前交番から港北区内各所のパトロールに出発した

今年3月に港北署に着任したばかりの田村署長は、「港北区の皆さんは、“自分たちの街を自分たちで守ろう”という意識が強いと感じます」と、着任以降、積極的にホームページを更新。区民に向けた情報の伝達にも力を入れていることについても語ります。

神奈川県内の交通事故件数は、対前年比で1255件増の1万3959件と大幅な増加傾向にあるものの、港北区内では、人口増加が続く中でも、6件減の319件、死者も1人(対前年2人減)と、事故の件数が減少しています。

田村署長も自ら啓発パンフレットやグッズを配布していた

田村署長も自ら啓発パンフレットやグッズを配布していた

それでも、特に事故件数の中で二輪車事故の比率が高くなっているといい、「啓発活動をおこない、件数は減ってきていますが、自転車やバイクの事故については気を付けてもらいたい状況が続いています」と、交通課の吉仲光課長

また、高齢者の免許返納といった問題が多く指摘されている現状について、横溝会長は、「若い方がシニアに対して“返納してください”といっても、プライドが邪魔をするなどして効果は薄いと感じます」と、地域の中で、“自ら返納したい”と自然と感じる環境づくりを、特に高齢者自らがおこなっていく必要性についても熱く語っていました。

グッズ配布を終えての記念撮影。各団体、各地域でも「秋の交通安全」を呼び掛ける

グッズ配布を終えての記念撮影。各団体、各地域でも「秋の交通安全」を呼び掛ける

二輪車、そして高齢者などによる悲惨な事故を防いでいくためにも、日々の交通安全ルールを発信する大切さ、地域で共有する大切さを、一人ひとりが地域で意識し、「声を発していく」ことこそが、事故を1件でも減らすことにつながりそうです。

【関連記事】

コロナ対策「分散登校」で学校再開、子どもの事故増加で港北署がパトロールも(2021年9月2日)

日吉の小学校に「東急バス」が登場、“地域ぐるみ”の交通安全教室を企業も盛り上げ(横浜日吉新聞、2021年6月17日)

アピタテラスで初の交通安全キャンペーン、綱島街道でバイク事故防止の呼び掛けも(横浜日吉新聞、2020年7月13日)

【参考リンク】

港北区内の交通事故発生概況 令和3年8月末暫定値(神奈川県警港北警察署)