先週(2022年)9月21日(水)からおこなわれてきた「秋の全国交通安全運動」がフィナーレへ――港北区役所からスタートする「ウォークラリー」で活動の成果をアピールします。
横浜市港北区(大豆戸町)が主体となる港北区交通安全対策協議会(会長:漆原順一港北区長)は、きょう9月30日(金)10時から12時まで、港北区役所から大倉山公園(大倉山2)までの約1.1キロメートルを歩く「高齢者ウォークラリー」を開催。
「港北区老人クラブ連合会(港北区老連)」に所属する区内の高齢者ら約15人と、神奈川県警港北警察署(大豆戸町)、一般財団法人港北交通安全協会(同)の会員ら約10人が街歩きをおこなうといいます。
交通安全指導員から、信号機や横断歩道を渡る際の注意点などの助言を得ながら、交通安全にかかる基礎的知識の確認をおこなうことが目的だといい、雨天時は区役所会議室での交通安全教室を実施する計画とのこと。
「秋の交通安全運動」最終日の恒例イベントになっているとのことで、区地域振興課の東裕子さんは、「多く皆様にウォークラリーについてまずは知ってもらい、参加された皆様には、各地域でシニア世代の事故を防ぐための活動に活かしてもらえれば」と、広く区民にも活動についての周知を図りたい考えです。
キャンペーンや研修で「事故ゼロ」実現なるか
港北区内での交通事故発生件数は、年間で855件発生した2017(平成29)年以降は年々減少し、昨年(2021年)は518件にまで減少っています。
しかし2020年に死者数が5人となり、今年(2022年)は1カ月平均で「38.5件」の件数(8月末現在、308件)となるなど、「事故ゼロ」にはまだまだ遠い状況となっています。
そのため、区内でおこなわれている交通事故撲滅(ぼくめつ)への取り組みとして、7月29日には港北交通安全協会の嶋村公代表理事と、役員の長澤重夫さんから、区内児童の交通安全対策のためにと現金50万円が寄付されています。
「秋の交通安全運動」にも工夫を凝らしており、交通安全の呼び掛けや啓発物品の配布をおこなうキャンペーンを、先週9月21日(水)午後に8年ぶりとなる地下鉄ブルーライン新羽駅周辺で実施しています。
また、港北警察署と港北交通指導員連絡協議会(事務局:港北交通安全協会内=大豆戸町)が「新型コロナ禍」以前に恒例行事として太尾新道入口交差点付近(大豆戸町・新横浜3)にておこなっていた「事故ナシ(梨)キャンペーン」についても、今年は啓発物品の配布と実地での教育訓練という方法で、今週9月26日(月)に実施。
区内で活躍している港北交通指導員が、同警察署内で座学で最近の交通情勢、活動要領について学ぶのみならず、横浜アリーナ(新横浜3)周辺での実地研修を通じて、通りかかる人々に交通安全の大切さ、ルール遵守の必要性などを呼び掛けていました。
住民の転出入が市内でも最多レベルの港北区らしく、毎年継続して活動をおこなう必要性がある一方で、ITを活用した日々の情報発信や広報・連絡体制の構築といった「新たな活動方針」や「成果を生む仕組み」の模索や検討が必要になるといえるかもしれません。
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【参考リンク】
・港北区交通安全対策協議会(横浜市港北区)
・神奈川県警港北警察署のサイト ※ここ最近活発に更新、バナー追加やデザイン変更などもおこなわれている
・【港北警察署】港北区内の交通事故・犯罪発生状況(PDFファイル)(港北区連合町内会サイト・2022年9月「定例会」会議資料一覧)※4~6ページに掲載、夜間の事故防止には「反射材」の使用が有効と呼び掛ける