“ファイザー”と“モデルナ”に続き、英国アストラゼネカ社のワクチン接種会場が新横浜のホテル内に設けられます。神奈川県が設置するもので、接種対象者は「アレルギーなどで、他社製ワクチン接種できない」または「海外でアストラゼネカ社ワクチンを1回接種済」のいずれかに該当する40歳以上の県民(※)に限定。今月(2021年)8月25日から接種予約を受け付けています。
(※)住民票の所在地が神奈川県外であっても、現在神奈川県に在住の場合は対象
横浜市内など県内の接種では、米国の製薬大手ファイザー社製のワクチンが中心に使われており、「横浜ハンマーヘッド」や「自衛隊大規模接種センター(大手町)」といった大規模接種会場と、職場などでの「職域接種」では米国モデルナ社製のワクチンが国から配分されています。
今回、接種の対象に加わった英国アストラゼネカ社製のワクチンは、「ごく稀(まれ)ではあるものの、ワクチン接種後に血小板減少症を伴う血栓症」(厚生労働省の説明ページ)を発症した例が海外で報告されており、日本では今月8月3日から接種対象ワクチンに加えられたばかり。国は都道府県に対し、1カ所以上のアストラゼネカ製ワクチンの接種会場を設けるよう求めていました。
神奈川県では、原則として40歳以上の「アレルギーなどで、他社製ワクチン接種できない」または「海外でアストラゼネカ社ワクチンを1回接種済」のいずれかの該当者を対象に接種を実施する方針です。
現在、福祉施設などの勤務者向け「集団接種会場」を設けている「新横浜国際ホテル南館(マナーハウス)」(新横浜3丁目)の一部をアストラゼネカ社製ワクチンの接種会場とし、1回目は8月30日(月)から9月3日(金)までの5日間と、9月6日(月)から17日(金)までの平日に行い、2回目は10月下旬から11月上旬に実施。期間中最大で8200人に接種を行う計画です。
予約の受付は今月8月25日から専用サイトで始まっており、申込フォームから名前やメールアドレスを登録し、「仮接種券番号」などを取得したうえで予約するという二段階の手続きが必要となっています。
厚生労働省の通達では、「40歳以上で接種を希望する者」を接種対象者に想定していますが、神奈川県は現時点(8月26日)で「アレルギーなどで、他社製ワクチン接種できない」などの場合に限定しており、最初の5日間の予約枠には空きが目立っていました。
【関連記事】
・新横浜のホテル内に県が開設、福祉施設の勤務者向け「集団接種会場」(2021年7月16日、新横浜国際ホテル南館は福祉関係者の接種会場となっている)
・<横浜市>ようやく64歳以下も「ワクチン接種」、8/6(金)から順次受付(2021年8月5日)
【参考リンク】
・神奈川県「アストラゼネカ社ワクチンの接種を始めます」(接種の詳細)
・アストラゼネカ新型コロナウイルスワクチンサイト(日本語による同ワクチンの総合情報サイト
・アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて(厚生労働省)