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新横浜に本社を置く富士通グループ会社の再編が続きます。富士通株式会社(川崎市中原区)は、新横浜2丁目の「NMF新横浜ビル(旧NOF新横浜ビル)」に本社を置く100%子会社の富士通ミドルウェア株式会社(大西徹社長)を今年(2021年)10月1日付けで吸収合併することを発表しました。

富士通ミドルウェアの公式サイトには新横浜プリンスホテルから撮影した写真も

富士通ミドルウェアは、1993(平成5)年に富士通のソフトウェア開発部門の販売会社として発足。企業向けのサービスやソリューション販売を中心とした事業を展開しています。

発足当初は富士通以外の企業も一部出資していましたが、2006(平成18)年に富士通が完全子会社化。今年3月末時点の年商は64億7300万円、社員数は4月時点で64人とのことです。

ラステル新横浜やウインズ新横浜の並びにある9階建てガラス貼りの「NMF新横浜ビル(旧NOF新横浜ビル)」(左から2つ目)

今回の吸収合併について富士通は、「FMW(富士通ミドルウェア)の持つ販売力、提案力を当社の事業部門と融合させることを通じて、製販一体によるソフトウェアビジネスのオファリング(課題解決案の提供)強化、およびDX(デジタルトランスフォーメーション)ビジネスにおける提案力の強化を加速させ、お客様への提供価値向上へとつなげていきます」と説明しています。

2019年以降、新横浜に本社を置く富士通グループ企業では再編や移転が相次いでおり、以下のような状況です。

  • 2021年10月(予定):富士通ミドルウェア(NMF新横浜ビル)→富士通が吸収合併
  • 2021年4月:富士通コワーコ(新横浜センタービル)→川崎市中原区へ本社移転
  • 2021年4月:富士通ソフトウェアテクノロジーズ(富士火災横浜ビル)→富士通が吸収合併
  • 2020年1月:富士通CIT(新横浜TECHビル)→富士通が吸収合併
  • 2019年1月:三重富士通セミコンダクター(新横浜中央ビル)→台湾UMCが子会社化のうえ、本社を神奈川区金港町へ移し、社名を「ユナイテッド・セミコンダクター・ジャパン」に
  • 2019年1月:富士通エレクトロニクス(新横浜中央ビル)→加賀電子が買収し、2020年12月から社名を「加賀FEI」に変更。本社は新横浜中央ビル(駅ビル)で変わらず

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【参考リンク】

連結子会社との吸収合併(簡易吸収合併)契約締結のお知らせPDF、富士通株式会社、2021年6月24日)

富士通ミドルウェア株式会社の公式サイト(新横浜2丁目)