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首都高「横浜北線・北西線」の開業で利便性が高まったことも背景にあるといいます。新羽橋近くの新羽町に本社と横浜営業所を置く東証1部上場企業株式会社アルプス物流(臼居賢社長)は、同町内の敷地内に5棟目となる新たな倉庫を来年2022年9月までに建設することを発表しました。

新羽町に本社と横浜営業所を置くアルプス物流

アルプス物流は、東証1部上場のアルプスアルパイン株式会社(旧アルプス電気、東京都大田区)の物流子会社で、電子部品の総合物流大手。今年1月に東証2部から1部へ昇格しました。

1964(昭和39)年に前身となる企業の創業時から港北区内に本社を置いており、現在はアルプスアルパインの旧工場だった新羽町の敷地を本社・営業所とし、敷地内には4つの倉庫を設けています。

新羽橋近くの敷地内にはすでに4棟の倉庫があり、5棟目を2022年9月までに新設する

電子部品の保管や運送、輸出入を1社で担う同社は、車載やスマートフォン向けの需要が高まることで取扱量が増えており、特に首都圏の電子部品メーカーや半導体商社などから倉庫のニーズが多くなっているといいます。

今回、新たな倉庫を開設するのは、新羽橋付近に広がる約4万平方メートルの同社敷地内で、鶴見川土手寄りの駐車場付近を活用。地上4階建て延床面積約9000平方メートルの建物を今年11月に着工し、来年9月に竣工する計画です。

アルプス物流では日本国内でも拠点を増強していく、右下には新羽町に設けられる新倉庫の完成予想図も(「2021年3月期決算説明会資料」より)

新倉庫では電子部品などを取り扱うため、温湿度管理や静電気対策などに適した設計とし、セキュリティ管理設備を備えるといいます。

今年3月末時点で日本国内に29、アジア圏や欧米など海外に49の拠点を持つ同社。今後も半導体や電子部品の需要は高まっていくことが予想されることから、“ハブ(HUB)”となる拠点の整備と増強を行っていく方針です。

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<港北JCT付近>広大な農地跡が一変、「物流倉庫」2棟などの開発進む(2021年7月8日、周辺の開発動向)リンク追記

【参考リンク】

アルプス物流 横浜市で新倉庫建設を決定PDF、2021年5月11日)

アルプス物流の企業紹介(本社:新羽町)