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新田(にった)緑道の再整備が新年度から始まります。横浜市環境創造局は、新吉田東7丁目から新羽町を経て北新横浜1丁目まで鶴見川に近い位置に約1.8キロ(計2万1134平方メートル)にわたって整備されている「新田緑道」で、樹木の再整備や園路のバリアフリー化といったリニューアル工事に順次着手する計画です。

北新横浜駅近くにある新田緑道の出入口(2020年12月)

新田緑道は農業用の用水路を埋め立て1986(昭和61)年から2010(平成22)年までかけて順次整備された“緑道公園”で、名称としている「新田」は、1939(昭和14)年まで存在した「都筑(つづき)郡新田村」(現在の新羽・新吉田・高田の一帯)が由来。

新吉田東7丁目の鶴見川河川敷付近から、宮内新横浜線と鶴見川寄りで並行するように北新横浜駅近くのスーパー「エスポット新横浜店」の近くまで伸びており、自動車交通を中心とした幹線道路の宮内新横浜線に対し、新田緑道は散策しながら移動にも使える歩行者用通路といった様相です。

緑道内には木々で見通しが悪くなっている箇所があるほか、工業機械類のモニュメントが老朽化も(2020‎年‎5‎月、新羽町内)

最初に新田緑道が整備されてから最長で35年が経っており、一部では樹木の成長によって見通しが悪くなっていたり、園路に水たまりができて歩きづらくなっていたり、遊具などの施設が老朽化していたりするなどの箇所も見られます。

そのため、市環境創造局は今年(2021年)4月に始まる2021年度から5~6年度かけ、緑道内を12ブロックに分けて順次再整備を行う計画で、樹木の整理や園路・広場の再整備をはじめ、緑道内に設置されている遊具やベンチなどの更新も行う考え。

緑道内の“水遊び場”も再整備が計画されている(2020年11月)

また、新羽ポンプ場付近の緑道内に置かれた水景施設と呼ばれる“水遊び場”についても、水質の改善や夏場以外の園路化といったリニューアルが構想されています。

一方、市内有数の工業エリアである新羽町を象徴する風景として、緑道内に置かれている工業機械類のモニュメントは、老朽化が目立つことから撤去を視野に入れているとのこと。

地元の新羽連合町内会で副会長をつとめる尾出清和さんは、「これから高齢化が進むなか、バリアフリーで明るい緑道公園に再整備してほしい」といいます。

桜のシーズンには緑道内の広場で町内会によるイベントも

また、新田緑道の多くの範囲をエリアとしている新羽町町内会の会長・小林省治さんは「町民が春の花見を楽しみにしている桜の木はぜひ残して欲しい。町内会では毎年5月に緑道内で『五月祭』を行っており、広場のトイレがきれいになれば嬉しい」と今回の再整備への期待を語ります。

新年度の再整備は新吉田東から新羽橋付近までの「水辺ゾーン」(約650メートル)と呼ばれるエリアから工事を順次開始し、新羽橋付近から北新横浜まで「工具ゾーン」(約800メートル)については実施設計を行う計画です。

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【参考リンク】

港北区公園案内「新田緑道」(港北土木事務所)

新田緑道の「新吉田東7丁目側」の出入口付近(グーグルマップ)

新田緑道の新羽橋(港北産業道路との交差)付近(グーグルマップ)

新田緑道の「北新横浜側」の出入口付近(グーグルマップ)