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約10年ぶりだという「町内会」単独での防災訓練、炊き出し訓練も交えた実践的なプログラムで、地域での“防災力の強化”を呼び掛けます。

新羽町町内会は、あす(2023年)9月10日(日)10時から12時まで、約10年ぶりとなる「防災訓練」を同町内会館と敷地内(新羽町・地下鉄ブルーライン高架下=宮内新横浜線内)で行います。

あす(2023年)9月10日(日)10時から12時まで約10年ぶりに行われる新羽町町内会「防災訓練」の案内チラシ。地域の回覧板で告知を行った(主催者提供)

あす(2023年)9月10日(日)10時から12時まで約10年ぶりに行われる新羽町町内会「防災訓練」の案内チラシ。地域の回覧板で告知を行った(主催者提供)

新羽町のうち、新羽駅から新羽橋にかけてと、新羽北側交差点から新吉田東との境界まで付近の一帯をエリアとする同町内会は、約650世帯が加入。

新型コロナウイルス禍の最中に新羽小学校で開催していた「地域防災拠点訓練」では、規模を縮小せざるを得ず、またその際、コロナ対策として“役員のみ”の参加になってしまっていたとのこと。

“関東大震災から100年”をキーワードとして、町内会独自での防災訓練を、約10年ぶりに大掛かりに実施することになったといいます。

昨年度(2022年度)は、公益社団法人横浜市防火防災協会(南区別所)に講師を依頼しての座学での防災学習を行ったという同町内会。

今回は、同協会の日程調整が難しかったことから、いつでも、どこでも、災害に備えるうえで必要となる知識を身近に学ぶことができるという、横浜市消防局予防課によるサイト「よこはま防災e-パーク」を使用し、10時から11時まで座学での講習会を実施する予定です。

「よこはま防災e-パーク」の地域防災コースでは、防災・減災の知識や地域防災の事例などを学習。自治会・町内会や地域防災拠点などで地域で防災活動を担う場合に活用できる(YouTube動画より)

「よこはま防災e-パーク」の地域防災コースでは、防災・減災の知識や地域防災の事例などを学習。自治会・町内会や地域防災拠点などで地域で防災活動を担う場合に活用できる(YouTube動画より)

また、10年ぶりとなる、11時から12時までのリアルでの「防災訓練」では、AEDやレサシ(訓練用の人形)を使用した心肺蘇生訓練や水消火器三角巾の取り扱い方法といった訓練も行う計画です。

そのほか、湯せんパックを使った炊飯やカレー、豚汁などの炊き出し訓練を実施。子どもたちにも楽しんでもらえるよう、消防車や港北消防署から借りてのバッテリーカーの展示も行います。

さらに、住宅における防災アドバイス在宅避難のすすめ、3日間生き延びるための対策や、マンションにおける大震災時に生き延びるための資料も配布することを計画しているとのことです。

新羽消防出張所とも連携して訓練を計画してきました」と、2000(平成12)年から町内会活動に参加、副会長を経て今年度(2023年度)から会長に就任した冨樫祐彰さん

2007(同19)年に港北消防団に入団、班長となり8年、部長となり3年目になるという活動の経験も活かし、町内会の役員や消防団員たちとともに今回の訓練の準備を進めてきたといいます。

「五月祭」イベントを通じて地域のつながりづくりも(5月14日)

「五月祭」イベントを通じて地域のつながりづくりも(5月14日)

同町内会単独でのお祭り(5月の「五月祭」)や、畑での芋掘り(6月・11月)といった行事の開催を通じて、「日頃より友だちの輪を広める活動に注力しています」と、“地域まちづくり”への動機づけを高める催しについても積極的に企画実施してきたと語ります。

同町内会の特色については、「同世代の役員が多いため何でも積極的にチャレンジできる、開かれた町内会だと思います。多くのご年配の皆様にも支えてもらいながら日々の活動を盛り上げています」と冨樫さん。

そういった環境の中で行われる今回の“10年ぶり”となる防災訓練。「今回の訓練の実施をアナウンスすることで、近郊に住まう皆さんに防災意識をより高めてもらえれば」と、冨樫さんは、今後も防災訓練のみならず、五月祭などのイベントや会館の清掃活動などを通じて、地域周辺での防災訓練や日々の備えの大切さを広く呼び掛けていきたい考えです。

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【参考リンク】

新羽町連合町内会の紹介(港北区連合町内会)

新羽町町内会館の場所(Googleマップ)