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新しい新田緑道は少し華やかな憩いの場に変わるかもしれません。

2021年度からリニューアル工事が行われている「新田(にった)緑道」(新吉田東7~新羽町~北新横浜1)で、横浜市環境創造局はカフェや店舗などの参入可能性を探るための「サウンディング型市場調査」を来月(2024年)2月1日から14日に実施すると発表しました。

リニューアル工事前(写真上)と工事後(写真下)の新吉田東7丁目の通称“ぐるぐるひろば”付近

新田緑道は新吉田東7丁目の「新吉田小学校南」バス停付近から新羽町を経由して北新横浜駅近くまで、約1.8キロにわたって鶴見川沿いに伸びる緑道公園。

農業用の用水路を埋め立てて1986(昭和61)年から2010(平成22)年までかけて段階的に整備されましたが、設備が老朽化するだけでなく、樹木の成長などで見通しが悪くなっているため、2021年度からリニューアル対象区域を全12ブロックに分けて工事が順次行われています。

新田緑道の全体図、新吉田小学校南バス停付近から北新横浜駅近くまで約1.8キロにわたって広がる。リニューアル工事は「1~12ブロック」まで緑道全体の約8割が対象。「11・12」ではすでに工事が完了し、「8・9・10」は昨年(2023年)9月に工事を終える計画だったが地盤に軟弱なところがあったなどの理由から工期を今年3月まで伸ばした。今後工事を行う予定の「1~7」は駅に近いブロックがあるため市が民間の参入を期待する(新田緑道に掲出されている地図の一部に施設名を新たに加えるなど加工して掲載)

現在(2024年1月)までに北側の新吉田東7丁目の「ぐるぐる公園」や「ぐるぐるひろば」と呼ばれている広場付近の「11・12ブロック」でリニューアル工事を完了。

リニューアル工事を終えた「11・12ブロック」付近は歩道部分が舗装され、見通しが良くなるなど歩きやすくなった(2023年10月撮影)

その先、港北産業道路(神奈川県道140号=川崎町田線)までの新羽町側8・9・10ブロック」は現在も工事中で、3月までに完了する予定とのことです。

新羽町側にある港北産業道路(川崎町田線)の北側「8・9・10ブロック」は3月末までに工事を終える予定(1月12日撮影)

今後、港北産業道路から北新横浜方面への南側1~7ブロック」(約800メートル)でリニューアル工事を行うにあたっては、新羽駅北新横浜駅近いエリアがあることから市環境創造局は民間事業者や団体との連携を模索。

民間側が公園内の公衆トイレやベンチなどを整備・管理する代わりに、カフェや物販店舗といった収益施設の出店を認める考えです。

新羽駅にほど近い「7ブロック」ではリニューアルを機に民間活用が期待されている、写真奥が港北産業道路(1月12日撮影)

対象となるのは、新羽駅から徒歩3分ほどの港北産業道路沿いに出入口のある「7ブロック」(1350平方メートル)と、北新横浜駅から徒歩5分ほどの場所に位置する「1ブロック」(1640平方メートル)の2カ所で、いずれも緑道の幅員は10メートルから14メートル程度が確保されています。

北新横浜駅が最寄りとなる「1ブロック」も民間活用が期待され、ここはテニスの壁打ち施設があるのが特徴。小規模なスポーツ関連施設などとして活用するのも一案か。後方は新羽車庫へ向かう地下鉄ブルーラインの高架橋(2021年5月撮影)

7ブロックは新羽駅から至近の幹線道路沿いで賑わいがあり、北新横浜駅が最寄りの1ブロックにはテニスの「壁打ち」設備が置かれ、近くにはパン工場の直売店が位置するなど、土曜・休日は一定の人出が見られます。

市環境創造局では今回のサウンディング型市場調査を通じ、これらの場所を活用したい民間事業者や団体対話。その場で出されたアイデアを参考に今後のリニューアル工事計画を練っていく考えです。

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・【工事開始前の記事】「新田緑道」を再整備へ、2021年度から5~6年かけ園路・広場など順次更新(2021年2月24日)

<新田緑道>北新横浜・新羽でユリの花が見ごろに、再整備で「思い出」イベントも(2023年6月8日、北新横浜駅寄りの「四季の道」「健康の道」は花の名所)

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【参考リンク】

新田緑道の再整備に併せた、緑道の魅力アップにつながる事業についてのサウンディング型市場調査(横浜市環境創造局、2024年2月1日~14日に参加を希望する事業者・団体との対話を実施する予定)