2020年から2021年へ年末年始の東海道新幹線は、前年と比べ利用者が68%減という結果でした。首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染が急拡大した影響で外出を控える動きが強まり、JR東日本や東急電鉄など首都圏の各路線でも利用者が大幅に減っています。
JR東海によると、年末年始期間(2020年12月25日~2021年1月5日)における東海道新幹線の利用者は、前年比68%減となる152万4000人と大幅に減少しました。
ただ、新型コロナウイルスの影響は昨年(2020年)3月から続いており、2020年のゴールデンウイーク期間(4月24日~5月6日)は緊急事態宣言下もあって前年比94%減となり、続く夏の盆休み期間(8月7日~8月17日)も同76%減だったことと比較すると、長期休暇時の東海道新幹線における落ち込み幅は若干ながら改善したともいえます。
一方、年末年始期間は、東海道新幹線以外の利用者も大きく減っており、JR東日本の東北・上越・北陸・秋田・山形の各新幹線が前年と比べ66%の減少。首都圏では、東海道本線の特急「踊り子」号などが前年比63%減、特急「あずさ・かいじ」号などの中央本線が同65%減となりました。
また、昨年12月31日から今年1月3日まで4日間の「定期券」以外の利用者を集計したデータでは、東急電鉄が前年比37.8%減、相鉄は同42.6%減、京急が同48.5%減、東京メトロでは同51.6%減などと軒並み減っていました。
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・2020年末は「帰省ラッシュ」と無縁か、東海道新幹線の予約率34%(12/9時点)(2020年12月11日)
【参考リンク】
・「2020年度 年末年始期間のご利用状況(東海道新幹線及び在来線12月25日~1月5日:12日間)(PDF、JR東海)
・「年末年始のご利用状況」~12月25日(金)~1月5日(火)12日間 前年同日比較(PDF、JR東日本)
・大手民鉄16社 年末年始定期外旅客輸送実績(2020年12月31日~2021年1月3日)~対前年48.4%の減少(日本民営鉄道協会)