「ハンギングバスケット」の空中花壇が、再び新横浜の街に彩りを与えています。
新横浜町内会(金子清隆会長)と、神奈川県内の花き業界関係者で構成する「神奈川県花き・植木振興地域協議会」(緑区三保町、神奈川県園芸協会内)は、F・マリノス通り(新横浜2)にある16基のポール(グリーンポール)と、新横浜駅前公園の同通り側入口付近(同)に設置されているスタンディング仕様のコンテナ花壇5カ所に計37個のハンギングバスケットを設置。通行人や地域住民の目を楽しませています。
2014(平成26)年に設立された同協議会は、県産花きのPRと消費拡大を図ることを目的とした「次世代国産花き産業確立推進事業」の一環として今回の取り組みを同町内会とともに実施したもので、花は県内で生産されたものを中心に使用しています。
先週(2020年)9月4日の午前中に、同協議会の構成団体の神奈川県農業振興課、同町内会の担当者や、ハンギングバスケットを製作した一般社団法人日本ハンギングバスケット協会神奈川県支部のメンバーらが来訪、暑さ厳しき天候下で設置作業を行ったといいます。
今回の設置は、来年(2021年)7月からの開催に日程が延期となった「東京2020オリンピック」に向けての“トライアル”として、「暑さに花がどの程度耐えられるかということをテストするために行われているものです」と、同町内会・美化環境部長の野村直樹さん。
県の担当者も、「昨年のハンギングバスケットの設置の効果を通行人にアンケート調査したところ、高い評価を数多く得たこともあり、今年度の試験的な実施につながりました」と、今回のトライアルでの再設置に至った理由を説明します。
今回設置されたハンギングバスケットの維持管理は、水やりや見回りなども含めて、新横浜企業の奈良造園土木株式会社(新横浜1)が行っていく予定とのこと。
昨年も、10月12日の台風19号襲来時に、ハンギングバスケットを屋内に「避難」させることで、花を「町内会」で守ったエピソードがあったと、野村さんは早くも懐かしそうに当時を振り返り、しみじみとその想い出を語ります。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、今年の設置予定が延期となり、この時期でのトライアルになったとのことで、野村さんは、「特に雨上がりの朝は、ハンギングバスケットの花たちが、水をよく吸って生き生きとしています。期間限定での展示となりますので、ぜひその美しさをぜひ見に来てもらえれば」と、花と緑で彩る新横浜の街の魅力を、再び地域内外に広くアピールしていきたい考えです。
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【参考リンク】
・次世代国産花き産業確立推進事業~国産花きイノベーション推進事業の事業実績(神奈川県園芸協会のホームページ)※ラグビーW杯期間中(9/19-11/5)の新横浜駅前ハンギングバスケットの展示を紹介