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港北区民らの手によって作られた“空中花壇”で、ラグビーワールドカップ(W杯)来場者の目を楽しませるとともに、日産スタジアム(横浜国際総合競技場)へナビゲートします――。

新横浜駅の周辺には「横浜国際総合競技場へはポールに沿って歩いてください」と10種類以上の言語で表記した看板が新たに設置された

新横浜町内会(金子清隆会長)や横浜市などは、新横浜駅から日産スタジアムへの徒歩ルートとなっている「スタジアム通り」や「F・マリノス通り」「セントラルアベニュー(宮内新横浜線)」などに高さ2.4メートルほどのポール50本超を設置し、ここに「ハンギングバスケット」と呼ばれる花の寄せ植えを吊り下げる取り組みを始めました。

ハンギングバスケットは、複数の種類や色の草花を吊り下げ式の鉢などに植え付けて空間を彩る英国発祥のガーデニング手法。地面上に置かれる鉢植えや花壇とは異なり、人の目線に近い位置で草花を楽しめるのが特徴です。

港北区民らの手でつくられたハンギングバスケットが吊り下げられている(スタジアム通り)

新横浜町内会などでは、ハンギングバスケットによって来訪者を“おもてなし”するだけでなく、ハンギングバスケットが吊り下げられたポールに沿って歩くことで、駅から迷わずに日産スタジアムまで行けるようルートの目印としても活用。

すでに駅周辺では「Walk along the poles」「横浜国際総合競技場へはポールに沿って歩いてください」などと10種類以上の言語で表記した看板が新たに設置され、国内外からのラグビーW杯観戦者へ向けた案内も始まっています。

新羽町にある農園「河野自然園」で社長をつとめる園芸家の井上まゆ美さん(写真右)を講師に迎え、区民らが参加してのハンギングバスケットづくりが行われた(9月18日、新横浜1丁目の奈良造園土木で)

日産スタジアムでの初戦開催まで3日前となったきのう(2019年)9月18日には、「広報よこはま港北区版」の募集で集まった区民ら約60人が新横浜1丁目の奈良造園土木で、午前と午後の2回に分かれてハンギングバスケットづくりを行いました。

講師は、新羽町にある農園「河野自然園」の社長で、「ハンギングバスケット寄せ植えの法則」(2018年、講談社)などの著書を持つ園芸家・井上まゆ美さんが担当。

午前中の参加者は、それぞれ25センチ幅の吊り下げ式バスケット(鉢)を使用。井上さんから植える位置やバランスなどのアドバイスを受けながら、アイビーやコリウス、ジニア、ペチュニアといった花を一つひとつ植え付け、1時間半ほどかけて仕上げました。

新横浜に50本以上あるポールにはハンギングバスケットが順次吊り下げられている(9月18日)

完成したハンギングバスケットは、新横浜町内会や奈良造園土木などのスタッフが浜鳥橋近くのスタジアム通りまで軽トラックで運び、周辺のポールに早速吊り下げられました。

新横浜町内会は主にスタジアム通りや新横浜駅前、横浜労災病院前の通路を担当し、他の通りは一般社団法人日本ハンギングバスケット協会の協力でハンギングバスケットづくりが行われ、初戦開催の今週9月21日までには、ポールへの吊り下げが完了する予定です。

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【参考リンク】

ラグビーワールドカップ2019を花と緑で盛り上げます!(横浜市環境創造局)