相鉄・東急新横浜線が開業した新横浜を、「花と緑のまちづくり」で盛り上げます。
新横浜町内会と同町内会メンバーによる「新横浜ストリートマネジメント委員会」は、相鉄・東急新横浜線の開業を翌日に控えた(2023年)3月17日(金)、「新横浜2丁目グリーンポール点灯式」を開催しました。
同町内会では、1999(平成11)年に「第10回緑のデザイン賞(現:緑の環境デザイン賞)」(公益財団法人都市緑化機構、東京都千代田区)を受賞した際に得た賞金により、「グリーンポール」と呼ばれる吊り下げ式の“空中花壇”用の柱を初めてスタジアム通り(新横浜2)に11基設置。
2019年のラグビーワールドカップ開催時にはマリノス通りなどに35基増設、今年(2022年)4月、市内では2カ所目となる「道路協力団体」として認定されたことによりさらに増設したことで、合計で78基に。
うち68基に企業名など広告サインの掲出が可能になったことで、町内会加入企業を中心に、同委員会のメンバーが協賛(スポンサー)企業募集の呼び掛けを行っていました。
それぞれが“あふれる想い”抱く「新横浜」の街づくり
この日、新横浜ラーメン博物館前「新横浜ラントラクト」(新横浜2)に、同委員会のメンバーや新横浜町内会の会員、横浜市職員や協賛企業の来賓ら約70人が来訪。
今回の「点灯式」主催者を代表してあいさつした同町内会の金子清隆会長は、日産スタジアムがまだなかった頃から、「グリーンポール」が設置されるまでの経緯を細かく説明。
当時の発足メンバーだった、新横浜ラーメン博物館の岩岡洋志館長や、同町内会の臼井義幸理事など4人の名前と、新たに活動をスタートした同委員会についても説明を行い、事業に協力する一人ひとりへの感謝の言葉を述べていました。
続けてあいさつした来賓の同町内会の顧問を務める佐藤祐文(ひろふみ)横浜市会議員は、「今回の事業は、横浜市の平原敏英副市長や都市整備局の堀田和宏局長、元港北区長の横山日出夫前市財政局長や、栗田るみ元区長にも多大なるご協力をいただいた」と、行政のしくみを整えて、岩岡館長とともに「グリーンポール」を増やすために尽力してきたエピソードを披露。
同じく同町内会顧問の嶋村公(ただし)神奈川県議会議員は「相鉄・東急新横浜線の開業は全国的なニュース。新横浜駅で降りてもらい、来てよかったと思ってもらえる街づくりを」と、これからのより魅力ある地域まちづくりへの一人ひとりの協力を呼び掛けていました。
「グリーンポール」設置にも尽力した都市整備局の堀田局長は「新横浜を訪れる多くの来街者が、非常に優しい光、花と緑の融合した風景にうるおいを感じるのではないか。これからも新横浜の街づくりをしっかりと続けていきたい」との決意を明かします。
最後にあいさつした漆原区長は「いよいよ4月と5月には『港北オープンガーデン』イベントを(港北区で)開催する。2027年に開催予定の『国際園芸博覧会~GREEN×EXPO2027(グリーンエキスポ)』に向けて、陸の玄関口である新横浜をさらに盛り上げていきたい」との想いを熱く語ります。
乾杯の音頭は同町内会の伊東厚彦副会長が担当。「(グリーンポールの)維持管理にはとてもお金がかかる。今回ご支援いただいた協賛企業の皆様にもお願いをし、よりきれいな明るい街、住みやすく働きやすい街にしていきたい」と語っていました。
「ストリートマネジメント委員会」は若手・中堅経営者が運営
今回の「点灯式」を企画・運営したのは、新横浜町内会の若手・中堅経営者が運営する「ストリートマネジメント委員会」のメンバー。
司会進行を行った扶桑電機株式会社(新横浜2)の鬼嶋(きじま)一平取締役や、新横浜ラーメン博物館の岩岡卓志さんをはじめとしたメンバー10人が自己紹介をおこない、委員会に参加した経緯やそれぞれの想いを披露します。
株式会社しのはら商事(新横浜2)の奥野洋介取締役は、「前職を辞めた理由は、新横浜に来ていただく方々に喜んでもらう活動を行い、新横浜の街に貢献したかったから。父(金子会長)の背中をみて、自分も主体的に動きたいと思って活動しています」と、地域での活動を行ってきた父親の姿を見てきた一人として、参加している多くの委員の想いを代弁します。
新横浜町内会でも長く活動を行ってきたエーエフマネジメント株式会社(新横浜2)の計屋(はかりや)卓摩事業部長は、「ラーメン博物館の岩岡館長から声をかけてもらい参加しました。いままで、近い(若い)世代のつながりがなかった状況だったので、貴重な機会だと思って楽しく過ごしています」と、同世代のメンバーたちと“自分たちがまずは楽しむ”ことで、地域を盛り上げていきたいとの想いを熱く語っていました。
この日、若手の活躍を見届けていた岩岡館長ら、「グリーンポール」を設置しその理念を育んできた世代の人々から、若手メンバーへの“継承”にチャレンジする様子を多くの人々に披露したことにより、新たな可能性を秘めた新横浜の地域まちづくりが加速することが期待されそうです。
なお、「グリーンポールの協賛はまだ目標金額・企業数の“半分くらい”となっています。さらに多くの新横浜企業の皆様にエントリーいただければ」(同委員会)とのことです。
◆協賛(スポンサー)企業◆
(当日紹介順・敬称略)
- 株式会社マクニカ
- 株式会社日能研
- タイムズ24株式会社
- 日本中央競馬会(JRA)新横浜場外勝馬投票券発売所
- 三井不動産リアリティ株式会社
- 株式会社横浜銀行
- 株式会社三井住友銀行
- 城南信用金庫
- ローム株式会社
- 横浜信用金庫
- HAMA管理株式会社
- 株式会社新横浜ラーメン博物館
- 株式会社しのはら商事
- 株式会社アレス
- 株式会社おじま地所
- 奈良造園土木株式会社
- エーエフマネジメント株式会社
- 国際ビルサービス株式会社
(以上18社、同日現在)
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【参考リンク】
・新横浜駅エリア(ガーデンネックレス横浜)