東急電鉄は、今年(2019年)7月に運転した臨時列車「時差Biz(ビズ)特急」(元町・中華街発・渋谷行)について、今後「定常運転化」を検討することを明らかにしました。
10月1日に東急から会社分割する形で発足した新生・東急電鉄が事業方針のなかに盛り込んだもので、混雑ピークをシフトさせる取り組みの一つとして、東横線の時差Biz特急と、田園都市線の「時差BIZライナー」を挙げ、「早朝臨時列車の定常運転化検討」を行うとしています。
時差BIZ特急は、元町・中華街駅を6時14分に出発し、菊名駅には6時30分過ぎ停車し、渋谷駅(6時52分着)までを結ぶ「特急」の臨時列車で、満員電車の混雑緩和を目指す取り組みの一つとして2018年7月の平日9日間に初めて運転。今年も7月22日から31日までの平日8日間に運行されました。
今夏の運転時は、菊名駅では、6時半という時間帯に特急の設定がなく、20分ちょうどで渋谷駅まで着けることもあって、同駅でほぼ座席が埋まるほどの人気を見せていました。
このほか、同事業方針では大井町線から田園都市線に向けて夜間に運転されている座席指定サービス「Qシート」を念頭に、有料着席列車の「他路線拡大検討」も行うとしています。
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