来年2027年春は“Y150”の時以来となる大型観光キャンペーンが始まります。
神奈川県や横浜市、県商工会議所連合会、観光協会、鉄道会社など61団体で結成した「神奈川・横浜デスティネーションキャンペーン推進協議会(DC推進協議会)」は、来年(2027年)4月から6月に実施される「神奈川・横浜デスティネーションキャンペーン」へ向け、1年前の“プレキャンペーン”を今月(2026年)4月1日から開始しました。
デスティネーションキャンペーン(DC)は、1978(昭和53)年に当時の国鉄(現JR)が全国的に始めた大型の観光PR活動で、現在はJRグループが開催地と連携して主導。
神奈川県・横浜市がDC開催地として選ばれたのは、今から17年前の2009(平成21)年に横浜港開港150周年で開かれた大型イベント「開国博Y150」の年以来となります。
DCは開催年だけの一過的な盛り上がりとならないよう前年に“プレキャンペーン”を行い、開催翌年には“アフターキャンペーン”を企画するのが特徴で、本番1年前となる今年はプレキャンペーンの実施年にあたります。
オープニングで記念の臨時列車
4月11日には神奈川・横浜DCプレキャンペーンのオープニング企画として、JR横浜駅から小田原駅まで東海道本線に臨時列車「カナウネ ハマルネ」号が設定され、ホーム上で出発式が行われました。
DC推進協議会の上野孝会長(神奈川県商工会議所連合会会頭、横浜商工会議所会頭)は、「観光客の方々をしっかりとお迎えできるよう県や横浜市、JR東日本とともに、観光に関わる事業者と知恵と力を出し合い、期限限定の特別企画を多数用意するなど準備を整えてきた。(来年3月に開幕する)グリーンエクスポ(GREEN×EXPO)2027に向けて盛り上げていきたい」とあいさつ。
JR東日本横浜支社の矢野精一支社長は、「社員のアイデアをもとに、神奈川での鉄道の旅を楽しんでいただく企画を社員一丸となって準備してきた」といい、「神奈川県はJR以外の私鉄各線も多く走行するエリア。県内鉄道事業者の協力なくしてはキャンペーンの成功はないものと考えています」として、鉄道各社と連携した企画を積極的に行っていきたい考えを示しました。
「カナウネ」「ハマルネ」の意図
今回の神奈川・横浜DCでは「旅のぜんぶがここにある。」というキャッチコピーと、「カナウネ ハマルネ」というロゴマークが設定されています。

「神奈川・横浜デスティネーションキャンペーン」のキャッチコピーとロゴマーク(DC推進協議会などのニュースリリースより)
出発式では、公益社団法人2027年国際博覧会協会(中区住吉町1)の河村正人事務総長が「国際園芸博覧会のテーマは『幸せを作る明日の風景』であり、まさに、幸せが“かなうね”、美しさに“ハマるね”と言っていただけると思います」とあいさつ。
黒岩祐治知事は「旅の魅力はさまざまなものがあり、それがかなうね、そして、この神奈川に来てくださると、神奈川・横浜にハマるね、ということであります」といい、横浜市の山中竹春市長も「横浜にハマっていただき、何度でも来ていただけるよう、魅力拡大に努めてまいります」と話していました。
ステージにゆかりのお笑いコンビ
同日はJR横浜駅から記念臨時列車の運転や出発式の開催に加え、横浜駅東口の「そごう横浜店」前のイベントスペース(新都市プラザ)ではプレキャンペーンのオープニングイベントが開かれました。
中国獅子舞による賑やかなパフォーマンスに続いて、東海大相模高校(相模原市南区)出身のお笑いコンビ「囲碁将棋」と、コンビの1人が横浜市出身の「ヨネダ2000」の2組がステージに登場。
高校時代の部活がコンビ名となっているという囲碁将棋の文田大介さんと根建(ねだて)太一さんは、寒川神社(寒川町)や「湘南ひらつか七夕まつり」(平塚市)のエピソードを披露し、また、そごう横浜店の歩行者デッキ付近では、過去にいつも“ネタ合わせ”をしていて警備員に注意されることがあったといい、「まさかイベントで舞い戻って来られることになって嬉しい」と笑顔。
ヨネダ2000の愛さんは横浜市内出身で、みなとみらいの思い出や、幼少期によく行ったという「よこはま動物園ズーラシア」(旭区)の魅力を熱く語り、相方の誠さんはグリーンエクスポの公式マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」の顔真似を披露し、微妙な似せ具合で笑いを誘いました。
ステージでは小田原北条氏に仕えたという“風魔(ふうま)忍者”を演じるグループ「相州乱破(そうしゅうらっぱ)風魔」によるアクションや、トゥンクトゥンクとの記念撮影会などが開かれ、DCに関する展示とともに多くの来場者を集めていました。
ラリーイベントや三溪園の特別公開
4月1日から始まった神奈川・横浜DCプレキャンペーンでは、県内の鉄道12社局を巡る「推しまくれ!神奈川県の鉄道キャラクターエキタグ選挙2026」がスタートし、「アイスでつながる横須賀線BINGO旅」や「寄ってみて!酔ってみて!ほろ酔いエキタグスタンプラリー」などのスタンプラリー企画が既に開催中です(いずれも6月30日まで)。

プレキャンペーン期間におけるJR東日本などによる鉄道イベントの一例、「神奈川県の鉄道キャラクターエキタグ選挙2026」は県内の鉄道12社局が共同で実施している一大企画(プレキャンペーンのパンフレットより)
今後は、湯河原町の湯かけまつりプレイベント「You got water fes!!(湯河原フェス)」(4月18日)や、「三溪園」(中区本牧三之谷)の国指定重要文化財「臨春閣(りんしゅんかく)」の特別公開(4月29日~5月10日)と「旧天瑞寺(きゅうてんずいじ)寿塔覆堂(じゅとうおおいどう)」の特別開扉(5月9日~17日)などを企画。
鉄道関連では「ハルシルラリー~駅からはじまる花と緑のシール旅」(4月23日~6月28日)、「よこはませんどうぶつクイズラリー2026」(4月24日~6月29日)といったラリーや、「まんぷくトレイン神奈川~県内名物を一気に堪能!走るグルメ列車」(5月16日、JR大宮駅~根府川駅(折り返し)~JR横浜駅)の運行も予定されています。

臨時列車「カナウネ ハマルネ」号に使われたヘッドマークは、6月30日まで一般の列車1編成に付けられ東海道本線や湘南新宿ラインなどで運転される。写真は出発の合図をおくるJR横浜駅の大野武一駅長(4月11日)
今回の神奈川・横浜DCでは、2009年の前回と比べ県内全域の観光スポットで盛り上げを図っていくとのことで、横浜市民にとってもイベント時をとらえ県内各地へ出かける好機となりそうです。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の一部共通記事です
【関連記事】
・神奈川県内の“鉄道キャラクター”巡るスタンプラリー、12社局が共同で展開(2026年4月3日、「神奈川・横浜DCプレキャンペーン」の一環)
・「2027年国際園芸博覧会」の記事一覧(グリーンエクスポの最新情報など)
【参考リンク】
・「神奈川・横浜デスティネーションキャンペーン(DC)」の公式サイト(2027年4月~6月が本番、前年の2026年と翌年2028年の同時期にも関連イベント)
・神奈川・横浜DCの「特別企画」について(県内各地の観光スポットなどでのイベント情報)
・神奈川・横浜DCの「JR東日本特別企画」について(鉄道関連のイベント情報)









