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武相高校が40年ぶりとなる決勝戦へ。「関東大会」への出場も勝ち取りました。

きのう(2024年)5月3日(金・祝)10時から横浜スタジアム(中区横浜公園)で行われた高校野球「春季神奈川県大会(春季大会)」準決勝で、武相高校(仲手原2)が向上高校(伊勢原市)に6対5で勝利しました。

武相高校の勝利の瞬間、喜びを爆発させる選手たち(5月3日、横浜スタジアム)

武相高校の勝利の瞬間、喜びを爆発させる選手たち(5月3日、横浜スタジアム)

1984(昭和59)年以来40年ぶりとなる決勝進出を決め、今月(2024年)5月18日から群馬県で行われる予定の「関東大会」にも出場する予定です。

春季大会では、ベスト16入りすることで、7月上旬に始まる「夏の県大会(第106回全国高校野球選手権神奈川大会)」でのシード権を得られることになっています。

4月27日(土)の準々決勝で、日大藤沢高校(藤沢市)との対戦で勝利を収め、ベスト4に進出が決まった武相高校は、夏の大会での「第1シード」を獲得していました。

1回表、主将の仲宗根君がセンターへの2塁打を放ち先制点につながるチャンスを作った

1回表、主将の仲宗根君がセンターへの2塁打を放ち先制点につながるチャンスを作った

1回表、広橋大成(たいせい)君のレフトへの2塁打によりホームに生還した平野敏久(としき)君(右)

1回表、広橋大成(たいせい)君のレフトへの2塁打によりホームに生還した平野敏久(としき)君(右)

先発した八木隼俊(はやと)君、キャッチャーの吉﨑創史君バッテリー

先発した八木隼俊(はやと)君、キャッチャーの吉﨑創史君バッテリー

八木君は「ベスト4入り」を賭けた日大藤沢高校戦でも完投するなど活躍した

八木君は「ベスト4入り」を賭けた日大藤沢高校戦でも完投するなど活躍した

きのう(3日)の試合では、試合開始直後の1回表、主将(キャプテン)の仲宗根琉空(りく)君が放った2塁打を皮切りに、3本の2塁打2点を先制

1回裏に先頭打者に本塁打を浴びるなど2対2の同点に追いつかれたものの、4回表に金城楽依夢(らいむ)君が先頭打者・1球目で本塁打を放ち1点リード、さらに2点を追加し5対2に。

5回表にも1点を加え、6対2とリードを4点差まで広げます。

自身11本目(公式戦では初)、秋から通算してチームでも初となる本塁打を放った金城君

自身11本目(公式戦では初)、秋から通算してチームでも初となる本塁打を放った金城君

金城君が放った打球の行方を追い「ホームラン」を確信し喜ぶ選手たち

金城君が放った打球の行方を追い「ホームラン」を確信し喜ぶ選手たち

チームメートたちから「手荒い歓迎」を受けていた

チームメートたちから「手荒い歓迎」を受けていた

しかし追い上げる向上高校は、前回、完投した八木隼俊(はやと)君を攻め、6回裏に2点を返します。

7回から継投したエースの仲間球児朗(きゅうじろう)君も攻め、8回裏にも1点を返し、点差は1点差の6対5と追い上げられてしまいます。

「一体感」をもって応援

「一体感」をもって応援

5回表に仲間君が決勝点となる6点目のホームを踏んだ

5回表に仲間君が決勝点となる6点目のホームを踏んだ

得点シーンに歓喜に包まれる応援席

得点シーンに歓喜に包まれる応援席

7回裏から登板した仲間君はエース番号の「1番」を背負っている。猛烈な追い上げをはかる向上打線をランナーを抱えたピンチの場面で振り切った

7回裏から登板した仲間君はエース番号の「1番」を背負っている。猛烈な追い上げをはかる向上打線をランナーを抱えたピンチの場面で振り切った

それでも仲間君は要所を抑え、詰め寄る向上高校の打撃陣を振り切り、そのままゲームセット。

1984年に準優勝して以来の決勝進出、また関東大会への出場とあり、勝利が決まった瞬間はスタンドからも大きな拍手と歓声があがり、選手たちも喜びを体いっぱいに表現し勝利の感動を分かち合う姿が見られていました。

「古豪」から「強豪」に戻す“歴史の一歩

今回、40年ぶりの決勝戦に進出することになったことについて、武相高校の豊田圭史監督は、「自分を信じてやってきました。1日も、自分自身、監督として、適当にやった日というのはないと思うので」と、2020年8月に就任してからもうすぐ4年となる日々を振り返ります。

今回は「逆転」ではなく、追い上げられた僅差(きんさ)での勝利になったことについて、「毎試合そうなのですけど、もうヒット数や点数というのは、ある程度限界があると思っています」と、“1点、2点をとらなくても勝てるチーム”づくりの必要性を選手たちにも伝えてきたと語ります。

元々の「スター選手」はいない。一人ひとりの力を磨き「全員野球で」勝てるようにとチーム力を高めてきた

元々の「スター選手」はいない。一人ひとりの力を磨き「全員野球で」勝てるようにとチーム力を高めてきた

豊田監督(最右)は「僕よりまわりのスタッフや選手たちが喜んでくれるのが一番嬉しい」と語る

豊田監督(最右)は「僕よりまわりのスタッフや選手たちが喜んでくれるのが一番嬉しい」と語る

チームについては、「雑草のかたまり」と表現。

エリートはいません。やっぱり雑草で、気のある人間が集まって、その気のある人間を 応援も含めてまとめて、全員で勝負しにいくという 応援も“試合に出ているんだ”ともうずっと言い続けてきていて、役割を一生懸命取り組める人間になろうと。それはもう、彼らのおかげで素晴らしい応援、(今回の勝利は)彼らの力も相当あると思います」と、ベンチ入りできなかった選手たちも含めた“全員”で勝負する大切さが結果に結びついたと評していました。

試合後、インタビューに応じる豊田監督

試合後、インタビューに応じる豊田監督

好守備も光った主将の仲宗根君も、「いま“古豪”と言われているのですけど、“強豪”に戻す一歩として、なんとかチーム全体で、全員で勝負して、いい歴史をつくっていきたい」との思いを熱く語っていました。

「歴史的な勝利」と地元・仲手原も歓喜

きのう(5月3日)は、武相高校が所属する地元・仲手原自治会の会員も観戦。

会長斉藤眞幾男(まきお)さんは家族で横浜スタジアムに応援に駆け付け、「40年ぶりに決勝進出となる歴史的な勝利。大変嬉しい」と、地域がより盛り上がることへの感謝の想いを語ります。

試合終了のシーンは歓喜に包まれた(仲手原自治会・斉藤眞幾男会長撮影・提供)

試合終了のシーンは歓喜に包まれた(仲手原自治会・斉藤眞幾男会長撮影・提供)

「新型コロナ禍」を経て、地元と高校の交流が教職員含めて少しずつ復活してきているといい、同自治会が所属する篠原地区連合自治会(川島武俊会長)の「篠原地区スポーツフェスティバル」も同高校内で今年の秋に開催する予定とのこと(2023年は雨天予報のため中止)。

仲手原自治会の広報紙「なかてはら新聞」第65号(2023年10月1日発行)では、1964(昭和39)年に夏の県大会で初優勝し甲子園に出場した時のエピソードを「わがまち今昔ものがたり」のコーナーで掲載しています。

「40年ぶり」の歓喜をスタンドの部員や観客たちとも分かち合う。「古豪」から「強豪」へと生まれ変わることで新しい歴史を作りたいとの思いを主将の仲宗根君は熱く語っていた

「40年ぶり」の歓喜をスタンドの部員や観客たちとも分かち合う。「古豪」から「強豪」へと生まれ変わることで新しい歴史を作りたいとの思いを主将の仲宗根君は熱く語っていた

同校の最寄りとなる東急東横線妙蓮寺駅付近の商店街をパレードする様子を写真付きで掲載、翌1965年から1968年まで計4回、優勝し甲子園に出場したと当時を振り返り、「野球名門校としてプロ野球選手を数名輩出しています」と、現在、東京ヤクルトスワローズで活躍する塩見泰隆選手や、かつてオリックスで活躍したパンチ佐藤さんについても紹介しています。

やはりOBの方がすごい喜んでくださったので嬉しい」と豊田監督も今回の勝利の感想を語るように、「古豪」時代の想い出についても大切に思うOBの存在、そして“地域”も後押ししての勝利に、夏の甲子園に向けての応援の機運がますます高まることになりそうです。

決勝戦は「強豪」東海大相模と対戦

なお、決勝戦はきょう5月4日(土・祝)12時より横浜スタジアムで行われ、武相高校は、横浜高校(金沢区)との準決勝で勝利を収めた強豪校・東海大相模高校(相模原市)と対戦する予定です。

きのう(3日)の試合開始前には、インターネット上で販売されている「前売券」が売り切れていたものの、「28日の慶應義塾高校対横浜高校戦で見られた徹夜する人々などは出ず、当日券の販売においても大きな混乱はありません」と神奈川県高校野球連盟の担当者。

「小さい頃から(横浜DeNA)ベイスターズファンで、ずっと見に来ていたので、こんな素晴らしいグラウンドで(試合を)できるのがもう楽しみで嬉しい限り。ずっと楽しみにしていました」と語る仲宗根君の夢はきょうも続く

「小さい頃から(横浜DeNA)ベイスターズファンで、ずっと見に来ていたので、こんな素晴らしいグラウンドで(試合を)できるのがもう楽しみで嬉しい限り。ずっと楽しみにしていました」と語る仲宗根君の夢はきょうも続く

それでも、今回の武相高校戦の観衆は約1万5000人と人気を博し、決勝戦でも準決勝と同様に「当日券」も販売されるとのこと。県内ケーブルテレビ(CATV)局での生中継も予定されています。

夏の大会のように、きのうは夏日に近い気温だったことから、5回終了後に選手たちが休みを取る暑さ対策としての「クーリングタイム」も実施していました。

きょうも横浜市の予想最高気温が27度(気象庁)となっていることから、現地での観戦の際には充分な暑さ対策を行っての観戦が望まれます。

【関連記事】

・【決勝戦の記事】<春の高校野球>武相高校が「42年ぶり」優勝、声援も“歴史的勝利”を後押し(2024年5月5日)※リンク追記

<春の高校野球>武相が40年ぶりベスト4、慶應は横浜に敗れ夏は第2シードに(2024年4月30日)

“体験型”で楽しむ「スポーツフェス」、篠原地区は10月9日に武相グラウンドで(2023年10月5日)※雨天予報で開催中止となったが、今年も「スポーツフェス」の開催が予定されている

【参考リンク】

神奈川県高等学校野球連盟公式サイト(大会情報、観戦案内も)

武相中学・高等学校公式サイト

仲手原自治会公式インスタグラム

仲手原自治会公式サイト

「なかてはら新聞」第65号(2023年10月1日、PDFファイル)(同)※2ページ左下に掲載